いざ恋愛小説を読もうと思っても、恋愛小説はたくさんある、ジャンルもいっぱいで困ってしまう!と迷ったことはないでしょうか。今回は、中でも20代の方におすすめの恋愛小説を紹介したいと思います。

好きな人を見つめる視線の熱の入り方も、自分を好きだと言ってくれる人に感じてしまう嫌悪感も、とってもリアル。好きになった人と結ばれるのが幸せか、好かれた人と一緒になるのが幸せか。女性にとって永遠のテーマとも言える命題に立ち向かっていくこじらせOLのヒロイン。
- 著者
- 綿矢 りさ
- 出版日
- 2012-08-03
高校生同士のピュアなラブストーリー。展開は王道と言えば王道ですが、特にハナのキャラクターがとても魅力的です。柔らかく不思議な雰囲気を持つ彼は、両親が不仲で家に居づらいというセイに居場所を与えてくれます。
- 著者
- 沖田 円
- 出版日
- 2015-12-28
アルコール依存症の妻と、同性愛者の夫という奇妙な設定。周囲からの声や一般常識を排除すれば二人の生活は至って穏やかで問題なく営まれており、作中でもそんな優しさが流れています。そんな飄々と生きる彼女の姿には「恋愛」の定義や「結婚」の意義を考えさせられます。
- 著者
- 江國 香織
- 出版日
- 1994-05-30
一編目、「友だちの彼」は、友だちに黙って友だちの彼氏と肉体関係のある女の子の話。彼氏は登場することなく友だちとのやり取りだけで物語が進行していくので、まるで自分が浮気相手になってしまったかのような、疑似的な緊張感を持ちながら読み進めていくことになります。知らん顔して友だちと話していた主人公ですが、些細なミスをおかしてしまって……。
- 著者
- 加藤 千恵
- 出版日
- 2009-10-20
- 著者
- 西 加奈子
- 出版日
- 2008-03-06
しかしある日、ムコさんが一通の手紙を受け取ります。そこにはムコさんの過去と彼の背中の大きな鳥のタトゥーに関わるあることが書かれていました。そしてツマを残し、ムコさんは東京へ向かってしまいます。
初めは出会うべくして出会ったような二人の仲睦まじい生活が描かれ、田舎暮らしの若夫婦の物語といったほのぼのとした様相。しかし、後半ではちょっとした出来事から二人の間はギクシャクしてしまうことに。
どんなに仲が良い夫婦でも、本当に些細なことでヒビが入ってしまうことがあるのだなあと感じさせられます。一旦は離れ離れになってしまう二人ですが、最後にはこの夫婦らしい優しいラストが待っています。登場人物が優しい人ばかりで、心穏やかな気持ちになれるハートフルな恋愛小説です。
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社会人3年目の向坂伸行は、昔読んだライトノベルの書評を探すうちに、「レインツリーの国」というブログにたどり着きます。管理人である「ひとみ」の考え方や言葉遣いに興味を持ち、メールを送ってみることに。
駄目で元々と思い送ったメールが、予想外にも2人をつなぎました。何度かのやりとりを経て、伸行はひとみに直接会おうと提案します。「会いたいけど、それと同じくらい怖い気持ちが強い。」と言うひとみ。ひとみの真意はわからぬまま、2人は待ち合わせ……。
- 著者
- 有川 浩
- 出版日
- 2015-09-24
インターネットを介して出会った男女が恋仲になる。ありふれた始まりと思いきや、2人のやりとりには実に多くのメッセージが込められています。気を遣っているようで実は自分本位な態度であったり、未熟な自分に腹を立てて心をかき乱したり。大人としては覆い隠したくなるような一面も、2人は不器用ながらにさらけ出し合っていきます。
物語は伸行の視点を中心に進行しますが、実際に話の要となるのはひとみの心情の動き。事故で聴覚障害者となったひとみは、障害を通して度々不遇な体験をしてきました。その事がトラウマとなり、自ら壁を作ってしまっています。
そんな事は露知らず、伸行は自分の想いを真っすぐにぶつけていきます。対して口数の少ないひとみは非常に慎重。相手の言葉をじっくりと咀嚼し、発信する単語も丁寧に選ぶ様子からは、ふさぎ込みがちな性格がうかがえます。
すれ違うわけでもないのにどこか噛み合わない2人のやりとりには、静かに見守ってあげたくなる繊細さが垣間見えます。障害をテーマにした物語ではありませんが、トラウマを盾に自分を守るひとみの姿には、彼女が痛感せざるを得なかった「世間の悪意」という影が見てとれます。「ハンデがある=人より劣る、というわけではない。」とはっきりと言葉にする伸行の行為は、冷酷な一面を持つ世間を揶揄しているのかもしれません。
ぶつかり合うたびに胸を痛め、さらに相手を想う不器用な2人を見ていると、「恋愛にプロなどいない。」と感じずにはいられません。相手の胸に飛び込む勇気を教えてくれる恋愛小説です。
主人公の花音が22歳の誕生日に出会った男性、海晴。直感的に惹かれるも、彼はアメリカへと旅立つことに。花音は彼への気持ちを抑えきれずに出発前の空港へ向かい、そこから2人の恋が始まります。
出会った瞬間からお互いに運命を感じ、電話やメールのやりとりで愛情を深めていく2人。しかし距離と時差に阻まれた恋愛は、会えない不安や心配を募らせ、些細なすれ違いが大きな亀裂へ発展。ほんの少しのタイミングのずれが2人を引き裂いてしまうのです。
12年後の再会は、果たして遅すぎたのか、それとも……。
- 著者
- 小手鞠 るい
- 出版日
- 2010-02-26
物語は海晴からのメールと花音の近況で進んでいくため、非常に読みやすくなっています。海晴の状況がわからない分、いろいろなことを想像したりメールに一喜一憂したりと、花音と自分がシンクロしているような感覚に陥ります。
女性は年齢を重ねると、恋愛だけではいられなくなり、いろんな壁にぶち当たるでしょう。家族や仕事など、周囲の喧騒に心が少し疲れたときに、柔らかい気持ちを思い出せる作品です。
遠距離恋愛を経験したことがある人なら強く共感できるでしょう。
海の近くの市立図書館で働く20代、30代の4人の男女が織りなす恋愛小説。「マメルリハ」「ハナビ」「金魚すくい」「肉食うさぎ」の4作で構成された連作集で、各章で主人公が変わります。
代わり映えのしない日々を送っていた図書館員、本田、日野、松田の3人の前に現れたのは春香という台風のような女性。彼女のとる突飛な行動に翻弄されながら、変化していく4人の心情が描かれています。
- 著者
- 畑野 智美
- 出版日
- 2015-09-15
海の見える街の図書館、という素敵なシチュエーションで読者は一気に引き込まれいくでしょう。
物語は派手な事件が起きるわけではなく、ありのままの若者の生活を描き出しています。自転車での通勤や、飼っているインコなどのエピソードが積み重なり、自然と共感をよびます。
1章のタイトルになっている「マメルリハ」という単語は聞きなれないですが、この章の主人公、本田が飼っているインコの種類の名前。彼は物語の途中で溺愛していたマメルリハを逃してしまいます。
このマメルリハはどうなってしまうのか、本田と春香の関係と共に注目です。
電子掲示板、通称2ちゃんねるへの書き込みから始まる恋愛ストーリーです。よくあるベタなラブストーリーではなく、2ちゃんねるが元となる時代の流れを汲んだ作品です。アキバ系オタクの電車男が2ちゃんねるの力を借りて恋愛を成就させるという、現代らしい要素が詰まった話なので、特に若い方にはおすすめです。
- 著者
- 中野 独人
- 出版日
主人公、通称電車男は恋愛経験ゼロの恋愛については全くのダメ男。彼は自分の恋愛についての相談を2ちゃんねるに書き込み、それを読んだ様々な人からアドバイスや励ましの言葉をもらいます。
電車男を応援する他の利用者(スレ住人)と同じように、読んでいる誰もが彼の恋愛を応援したくなるような作品です。
20代の方におすすめする恋愛小説を紹介しました。主人公が20代のものばかりではなく、高校生や、夫婦が出てくるものも紹介しています。恋する気持ち、相手を大切に思う気持ちに触れたくなった時は、気になるものを探してみてください。