歴史と経済。一見相容れないようなふたつを、見事に融合させた作家である佐藤雅美。彼の代表作トップ5をご紹介したいと思います。読めば経済通になれてしまうかも?

「湯島天神一の富」では、両親を失い、長屋で一人暮らしをしている少女が、湯島天神の富くじ(宝くじ)を当てるところから話が始まります。その額、なんと100両。一生暮らしていけるかもしれないその金額に、周りの人々は群がり、なんとか彼女からお金を巻き上げようとするのです。
- 著者
- 佐藤 雅美
- 出版日
- 2005-02-15
事件に関しては「八州廻り様」としてある程度の権力を持つ十兵衛も、娘の八重に関してはちょっと対応に困っている所が滑稽であり、同時に右往左往ぶりが気の毒に思えてしまいます。そんな格好悪さとギャップが、十兵衛の大きな魅力になっています。
- 著者
- 佐藤 雅美
- 出版日
- 2014-05-09
作中で語られるのは、江戸時代の民事訴訟のほとんどがお金関連であったと言うこと。お金関連だとどうしても欲が出て訴訟が長引いてしまうそうです。江戸時代から、人間の本質は変わっていないようです。
- 著者
- 佐藤 雅美
- 出版日
- 1996-09-12
ただし徂徠には学問の器はあっても、人間としての器は小さい面があったようで、尊敬する人物に手紙を送り、返事が返って来なかったからと言って罵倒するなど、笑ってしまうようなエピソードが挿入されています。徂徠をただ礼賛するばかりではなく、このようなエピソードでバランスをとる佐藤雅美の巧さが表れています。
- 著者
- 佐藤 雅美
- 出版日
- 2016-04-23
この作品の中には薩摩や長州の英雄も、新撰組も登場しません。経済に詳しくない方にはちょっとむずかしい点もあるでしょう。しかし歴史経済小説という新風を歴史小説に送り込み、幕末の新たな形を作り上げた点は大いに評価されるべきです。
- 著者
- 佐藤 雅美
- 出版日
歴史と経済を融合させた、唯一無二の作家、佐藤雅美。法を知り経済を知り、そして世界の枠組みを知ることで、見えてくるものがたくさんあると思います。是非一度読んでみて下さいね。