中国史小説界の重鎮、宮城谷昌光(みやぎたに まさみつ)。彼の描く古代中国の世界には、現代と変わらない人々の姿や時代を動かした傑物たちが登場します。今回は宮城谷昌光のベスト5作品をご紹介します。

非常に資料の少ない時代であるにも関わらず、宮城谷昌光が見事に小説としてまとめ上げていることには唸らされます。上巻は伊尹がまだ革命に参加する前であり、物語としても前哨戦と言ったところですが、下巻になって伊尹が商の湯王の右腕となると、物語は俄然勢いを増します。
- 著者
- 宮城谷 昌光
- 出版日
この時代、政治と祭祀は同じ意味を持っていました。有名な「酒池肉林」も、宮城谷昌光は祭祀として描いており、彼の史観がうかがえます。また傾国の美女であり悪女として知られる妲己に関して、彼女を逸話通りの悪女として描かない解釈も、新しいものがあるでしょう。
- 著者
- 宮城谷 昌光
- 出版日
趙からの侵攻を何度もはね返す楽毅の粘り、趙国内の内紛、そして楽毅の生き様など見どころは様々にあります。特に後半、忠義と誠実を行うために敢えてある国を去る楽毅の姿は、悲しくも清々しく読者の目に映ることでしょう。
- 著者
- 宮城谷 昌光
- 出版日
- 2002-03-28
この物語は『孟嘗君』というタイトルであり、もちろん主人公は孟嘗君であるのですが、彼の養父・風洪にもスポットライトを当てています。脇役として孫子が登場するなど非常に豪華な物語でもあります。風洪は孟嘗君よりも早く世を去りますが、その死のシーンは涙なくして読めるものではなく、名シーンと言えるでしょう。
- 著者
- 宮城谷 昌光
- 出版日
- 1998-09-04
宮城谷昌光は、『孟嘗君』でもそうですが、「人に何かをしてほしければ自分からすべきである」という考えのもと、本を書いているのではないかと思います。この『重耳』にもそういった言葉が登場します。重耳は苦しみを先に差し出したからこそ栄光の玉座に着くことが出来たのではないか。そう考えさせられる宮城谷昌光の作品です。
- 著者
- 宮城谷 昌光
- 出版日
- 1996-09-12
宮城谷昌光の中国古代史の世界はいかかでしたか? 言葉遣いや漢字が少し難しいと感じるかもしれませんが、きっとあなたに人生で大事なことを教えてくれますよ。