人気No.1恋愛小説家・有川浩のおすすめ文庫作品ランキングベスト10!

更新:2016.12.16

有川浩の作品はあらゆる世代からの人気が高く、映像化したものも数えきれないほどです。本好き読者による2011年の好きな作家ランキング女性編では、堂々の1位を獲得している作家。そんな有川浩の人気作品をご紹介します。

都内に住むOLです。花嫁修業中〜 漫画だいすき!グルメ漫画やエッセイ漫画、ほのぼの少女漫画が好きです。 好きな作者は水沢悦子、マキヒロチ、オーサ・イェークストロム、麻生みこと、きらなど。
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電撃文庫からデビューをはたした作家、有川浩とは?

有川浩は、1972年生まれで高知県出身の小説家です。園田女子大学卒業。

2003年、『塩の街 wish on my precious』が電撃ゲーム小説大賞を受賞しました。文庫版で出版されましたが、後に『塩の街』というタイトルで大幅に加筆し、ハードカバー化されます。デビュー作以後の作品もハードカバーでの出版が続いており、ライトノベルを中心としたレーベルである電撃文庫出身の作家としては異例のことでした。

2006年、『図書館戦争』シリーズが大ヒット。以降も大ヒット作を連発し、『阪急電車』『県庁おもてなし課』『フリーター、家を買う。』『植物図鑑』など数多くの作品が映像化されています。

恋愛要素の強い作品が多く、胸キュン必至の有川ワールド。有名文芸誌『ダ・ヴィンチ』では、有川作品の好きなカップルランキングという企画が開催されたほどです。恋愛小説などの一般文芸作品が広く認知されていますが、本人は「大人向けライトノベル作家」を自称しているそうです。

10位:有川浩が描く戦いと恋愛

有川浩の自衛隊三部作『塩の街』『空の中』に続く三作目ですが、三作とも独立していて話は繋がっていないので、どの作品から読んでも大丈夫です。

春の桜まつりの最中に巨大なザリガニに似た甲殻類の群れが大量に襲い掛かかり、その巨大ザリガニ(3日後にサガミ・レガリスと命名)は人を襲い、噛み殺していきます。人が襲われている様子はかなりリアルで惨忍ですが、なぜか一緒に事件に巻き込まれていく感覚に陥ってしまうのです。

海上自衛隊員である夏木大和三尉と冬原春臣三尉が乗務する潜水艦「きりしお」に、桜まつりにきていた13人の子供たちがサガミ・レガリスから逃げきてから無事に親もとへ帰るまでの六日間。サガミ・レガリスとの戦いに、海上自衛隊、警視庁、自衛隊それぞれのお役所事情が絡み合いながら話は進んでいきます。

著者
有川 浩
出版日
2009-04-25

有川浩特有のジレジレの恋愛も本作の魅力のひとつ。夏木と高校三年生で「きりしお」に避難してきた森生望は、お互いに恋心を持つのですが、異常事態であることと、艦長の死もあり、夏木は気持ちを抑え込んでしまいます。冬原にも、望に恋をしていた中学三年生の遠藤圭介にも、小学6年生の望の弟の翔にも二人の気持ちはバレバレで、とても微笑ましい印象を受けるでしょう。

特に翔が望の気持ちを夏木に言ってしまってからの二人には、どうしてもにやけてしまいます。冬原の「意識しあっている中学生みたい」とはうまく例えてくれたとしか言いようがなく、かわいらしい二人の姿に注目です。

最後まで名前を呼べずに「森生姉」と呼び続け、別れのシーンで「お前らが来なかったら艦長は死なずに済んだって。そんなふうに思われたのが最初なんて嫌だろ。どうせなら幸せに出会って幸せに始まった方がいいだろ」と望が告白しようとした所を遮った夏木。

それに対して望は「私のことは忘れてください」と言い、二人は別れ……。

後に「横須賀甲殻類襲来事件」と名付けられるサガミ・レガリスとの戦いと同時に恋愛小説としても楽しめる小説です。

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9位:有川浩のベタ甘短編集

6話の短編小説から成り立つ本作は、あとがきで有川浩自身が書いていますが、まさに「活字でベタ甘」の小説。スムーズにそれぞれの話の中に入り込めるので、とても読みやすいです。長編小説の番外編もありますが、読んだことがなくても充分楽しめます。中でも印象的なストーリーを2つご紹介します。

著者
有川 浩
出版日
2010-06-23

「クジラの彼」は『海の底』の番外編になり、合コンで知り合った海上自衛官で潜水艦乗りの冬原春臣と、中峯聡子の連絡の取れない遠距離恋愛「けっこうきついバージョン」が描かれます。なかなか連絡も取れない二人のラブラブなお話です。なんだかんだで甘いだけのお話ですが、脇役のキャラクターも最高です。

「ファイターパイロットの君」は『空の中』の番外編です。MHJ技術者の春名高己とパイロットの光稀夫婦が娘に「初めてチューしたところ」を教える話です。初々しすぎる二人のデート場面は、読んでいて恥ずかしくなってしまいます。

全編通して言えることは、肩ひじ張らずにキュンキュンしてしまう激甘ラブストーリーというところでしょうか。文章そのものもすごく読みやすいので、有川浩作品の長編を読む前に読んでみるのも良いでしょうし、すでに『海の中』『空の中』を読んだ人には、番外編を読んでそれぞれのカップルのその後を読んで欲しい作品です。

8位:有川浩ワールド全開の自衛隊ラブコメ

著者の短編が読んでみたい、という方にはぜひこちらをおすすめしたいと思います。よく知られた自衛隊三部作や図書館戦争の影に隠れたミリタリー物。自衛隊の人々にまつわる、十人十色な恋愛模様を扱った短編集です。それぞれの作品の登場人物がリンクし合っていて、読み進めるほどにおもしろくなる一作です。
著者
有川 浩
出版日
2012-06-22

読んでいるとにやにやしてしまうようなお話が多数。しかしそんな中でも、自衛隊として日々国を守る人々の仕事環境や本音など、なかなか知れない世界を垣間見ることもできます。恋人がいても家族がいても、有事の際には仕事を最優先。覚悟を持って職務を全うする自衛隊員やその周りの人々の生き様に心を奪われます。

7位:実在する高知県庁観光部おもてなし課が舞台

おもてなし課所属の入庁3年目25歳の掛水史貴と、外部からおもてなし課へ配属となった明神多紀の二人がメインとなり、高知県に県外からの観光客を呼び込み、「おもてなし」する心で県の観光を盛り立てようという話です。

観光特使になってもらった作家の吉門喬介と、血のつながらない元親子で元観光部職員の清遠和政とその娘の佐和も絡み合う、胸キュンストーリーでもあります。おもてなし課のメンバーが「多紀ちゃん」と呼ぶ中で、ただひとり「明神さん」と呼ぶ掛水。お互い好意を持っているのが吉門にはバレバレなのに、モダモダしている二人のかわいらしいラブストーリー要素満載。最後に掛水は「多紀ちゃん」と呼ぶことができるのかという点に注目しながら読み進めると、二人の感情の揺れがよくわかります。

一方、血のつながらない元兄と妹の喬介と佐和。お互いが好きな気持ちが通じるまでの長い時間があったからこその急なプロポーズの「あんたの娘を俺にくれ」と和政に告げる喬介の男前なセリフにグッとくる人も多いのでは?

著者
有川 浩
出版日
2013-04-05

有川作品独特の胸キュンだけど、男性キャラの好きな女性に強気になれないじれったさ、恋愛に対するどんくささにじれて読むのも良いでしょう。また、作中出てくる高知県内のアウトドアやネイチャリングスポットも素晴らしいものがあります。「高遠係」となった掛水と多紀が県内を引きずり回されていくうちに自然やグルメを取材するだけでなく、新しい魅力を発見していき、おもてなし課として成長して行く姿。

グダグダなスタートをした高知県庁おもてなし課が、一人の小説家により成長していく話だけではなく、二組のカップルの恋愛小説としても楽しめます。

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6位:恋愛って難しい

図書館戦争シリーズの中で、重要なアイテムとして登場する架空の小説『レインツリーの国』。作中作にとどまり、実在はしない作品でしたが、こんな素敵な小説なら読んでみたいという読者の声に答え、作者が形にした小説です。
著者
有川 浩
出版日
2009-06-27

好きなライトノベルを介してネット上で知り合った、伸とひとみ。実際に会ってみようということになりデートをするのですが、その中でひとみは、何度か不可解な行動を取ります。首を傾げていた伸に後から知らされたのは、彼女は聴覚障がい者だったということでした。

後ろ向きな考えのひとみと、粘り強く彼女と関わり続けようとする伸。二人のやり取りはメールの文面が中心です。言葉を正確に伝えることの難しさ、相手を思いやるが故に起こるすれ違い。これらは健常者と障がい者である二人に特有な問題ではありません。人間が関わり合っていくことは難しいものだと実感しつつ、恋愛がしたくなる物語です。有川作品をいくつも読んだという人にこそ読んで欲しい、特に考えさせられることが多い一作だと思います。

5位:SFヒューマンドラマ

200X年、国際輸送機開発プロジェクトによって開発された日本初の超音速ビジネスジェット機「スワローテイル」は、試験運転で四国沖上空を飛行中、高度2万メートルを超えたところで突如爆発してしまいます。その翌月、航空自衛隊岐阜基地より飛び立った自衛官の武田光稀とその上官の斉木敏郎は演習空域の四国沖上空を飛行中、高度2万メートルに差し掛かったあたりで一瞬の異変を察知した光稀は咄嗟に方向転換して助かり、斉木の飛行機は爆発してしまうのでした。

高知県仁淀川の近くに住む高校生の斉木瞬は、河原で大きなクラゲのような半透明の謎の生物を発見し、幼なじみの天野佳江と共にその生物を持ち帰り「フェイク」と名付け育てることにします。その頃、スワローテイル開発チームに所属している春名高巳は、機体の爆発の原因を調査するため岐阜の光稀を訪れ、光稀と共に事故現場を飛行した春名は、そこで巨大な謎の生物と遭遇するのでした。

著者
有川 浩
出版日
2008-06-25

春名は謎の生物と交信できる人物として生物から見た世界を表現し、瞬は謎の生物のために父である斉木敏郎を失った人間として、人間の世界を表現しています。そこに最初の事故でパイロットの父を失った少女が登場することにより、人間同士の感情が複雑に絡み合い、さらなる悲劇が展開していくのです。

人間の様々なエゴは単一の巨大生物との対比によりその醜さが一層際立ち、人間であるというだけで地球を我が物として振舞う我々人類の思い上がりを教えてくれます。本作はSF小説としても楽しめると同時に、壮大なヒューマンドラマとしての感動も与えてくれる作品です。

4位:有川浩のデビュー作!

舞台は、突然落下してきた巨大塩化ナトリウムの結晶による「塩害」により、崩壊寸前となっている東京。治安は悪化を極め、無秩序となった世界の中で元自衛隊員の秋庭と女子高生の真奈が出会いました。この二人を中心として、終末世界を生きる人々や、必死になって世界を救おうとする自衛隊員たちの奮闘が描かれています。
著者
有川 浩
出版日
2010-01-23

自衛隊三部作と呼ばれる内の一つで、デビュー作でもある本作品。不器用な秋庭と健気な真奈の素直になりきれない関係や、二人の絆が世界を救うストーリー展開には有川浩の息吹を感じます。

同じように自衛隊関連テーマを扱った作品の中でも特にミリタリー色が強い作品です。有川浩の他のミリタリーものに興味があった方には、ぜひ手に取ってもらいたいと思います。

3位:植物に詳しい草食男子との恋愛?

映画化された際のサブタイトルは「運命の恋、ひろいました」。

主人公のさやかはある日、アパートの前で行き倒れている男の子を見つけます。「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか」の一文をご存知の方も多いことでしょう。そして始まった二人の同居生活。さやかが拾った男の子・樹は植物に詳しく、料理上手です。道端に生えている野草を狩ってきてはさやかに食べさせ、新しい世界を教えてくれます。
著者
有川 浩
出版日
2013-01-11

これぞ有川浩ワールド!と言いたくなるような、有川ラブコメを代表する一作といえるでしょう。うまくいったと思ったら障害が現れるといった二人の関係性にじりじりするストーリー展開はもちろんのこと、作品に登場する野草を使った料理も非常に魅力的です。読み終わってから道を歩けば、ついつい道端に目を向けてしまうこと間違いなし。全ての世代におすすめする「道草恋愛小説」です。
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2位:人気作家・有川浩の代表作

図書弾圧に対抗する、図書隊に入隊した少女の成長と恋を描くSF小説です。シリーズは全6巻から構成され、このシリーズで、有川浩は一躍ブレイクし人気作家となりました。2013年に、岡田准一・榮倉奈々主演で映画化もされ、大ヒットした作品です。
著者
有川 浩
出版日
2011-04-23

舞台となるのは2019年の日本。「メディア良化法」の制定により、メディア良化委員会による図書狩りが行われていました。それに対抗した図書館は、図書隊を作り図書館を守るべく激しい抵抗を続けています。

主人公・笠原郁は、高校生の頃に出会った図書隊員に憧れ、自分も図書隊を志します。晴れて図書隊に入隊した郁でしたが、指導教官である堂上篤がかなりの鬼教官なのです。

シリーズ通して、図書隊に入隊した郁が成長していく姿や、良化特務機関との激しい戦い、そして郁の恋の行方が描かれます。図書館で戦争が勃発する、という斬新な設定を、違和感を感じさせることなく読ませ、そこに「ベタ甘」と称されるラブストーリーが重なり、魅力たっぷりのシリーズになっています。

1位:ローカル線を舞台にした心温まる短編集

京阪神を通る私鉄、阪急電車の今津線が舞台となった作品です。今津線は決して大きくはないローカル線。それぞれの駅が舞台となった短編全16話で構成されています。偶然乗り合わせた人との出会い、初めて降りた駅で見つけたもの。読めば電車に乗りたくなってしまうようなハートフルストーリーばかりです。
著者
有川 浩
出版日
2010-08-05

多方面でメディアミックスされているだけあり、性別・年代問わず楽しめる本作。登場人物も多数なので、きっと自分に近いキャラクターも見つけることができるでしょう。有川作品の中では恋愛要素が少なめな作品でもあるので、ベタ甘なものはちょっと……という人にもおすすめできます。一話一話が短編の中でも短い方なので、まさに電車の中でちょっと読むのにぴったりな作品です。
有川浩の作品をお得に読む

7つの有川浩の人気小説を紹介しました。読んだことがなくても、タイトルは聞いたことがあるという作品も多かったのではないでしょうか。興味を持っていただけたら、ぜひぜひ手に取ってみてください。

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