忍法帖ものの第一人者・山田風太郎。名前を聞くとどうしても「忍法帖!」と言ってしまいそうになりますが、ほかにもおもしろい作品をたくさん書いているんです。そんな山田風太郎の作品のおすすめを6作ご紹介します。

忍法を使用しての戦いのおもしろさはもちろん、伊賀と甲賀の戦いの結果で後継者を決めるというストーリーも型破りで、その戦いも正々堂々としたものではなく、罠も奇襲も騙し合いもあるという部分に引っ張りこまれます。
- 著者
- 山田 風太郎
- 出版日
- 1998-12-11
復讐相手は武芸に精通していて、とてもではないですが、彼女たちの手にはおえないわけです。千姫が沢庵和尚に相談したところ、柳生十兵衛が師範役を担当することになりますが、彼女たちは武芸の覚えがまったくありません。
- 著者
- 山田 風太郎
- 出版日
- 1999-06-15
物語の展開が素晴らしく、荒唐無稽さ、ひとを食ったような作戦、意表をついた攻撃など、惜しむことなく描かれています。
- 著者
- 山田 風太郎
- 出版日
- 1999-04-15
タイムトラベルもののの要素を含む、山田風太郎の作品。
- 著者
- 山田 風太郎
- 出版日
もしかしたら原典を超えているのではないかと思わせる程の『八犬伝』の描き方といい、馬琴の家庭や生活について綿密に書いている部分といい、とにかく構成力が素晴らしいとしか言いようがありません。
- 著者
- 山田 風太郎
- 出版日
中国の「四大奇書」のひとつである「金瓶梅」を元に作られている推理小説です。
主な登場人物としては妻と妾が8人もいる西門慶、その悪友で金欠の応伯爵、色気たっぷりで西門慶の第5夫人の藩金蓮、藩金蓮の小間使いの龐春梅がいます。
中国、宋の時代。名門の西門家で西門慶をめぐっての怪事件が起こります。謎の死を次々と遂げる女たち。そして必ずその近くには藩金蓮の姿が。
応伯爵は藩金蓮がそれぞれの事件の黒幕であることを見破り、彼女に事件の真相をつきつけ、事実を明かそうとしていくのです。
応伯爵の推理力、観察眼の鋭さに脱帽し、彼の金蓮への激しい愛情にも驚かされながら、一気に読み進んでしまいます。
- 著者
- 山田 風太郎
- 出版日
- 2012-06-22
この物語での一番のポイントは龐春梅です。藩金蓮のお気に入りの彼女ですが、実はただの小間使いなだけでなく、後半に進むにつれて徐々に春梅の本当の姿が明かされていきます。金蓮と春梅の隠されていた関係がわかったとたんに「そうだったのか!」とまた面白くなっていきます。
事件の真相と共に明かされていく、西門慶と金蓮の不思議な純愛。金蓮は、西門慶が使っていた服用後三日以内に男女の関係を結ばないと死んでしまう薬を飲み、西門慶と武松を道連れに死を選ぼうとしますが、結果的に応伯爵が放った矢によって死んでしまいます。
金蓮は女性に嫌われる性格をしていると思います。正直なところ、本当に重い女性です。それにも関わらず、出てくる男性は皆、金蓮に惹かれていきます。それだけの魅力を持ち合わせているのでしょう。
この小説は初めのうちは金蓮の悪女っぷりに驚かされますが、後半に進むにつれ、彼女の心の中、春梅の存在の大きさに引き込まれていきます。推理小説と恋愛小説の二つの要素があるこの作品。初版は1954年の発表ですが古さは感じられないので、山田風太郎作品のデビューにも良いかもしれません。
忍法帖以外のもの、時代小説以外のものを紹介したかったのですが、結局時代ものの紹介になってしまいました。でも、ここにこそ山田風太郎の真骨頂があるように思います。気になった作品からぜひ読んでみてくださいね。