登場人物たちの日常をあたたかい文章で描き、読者の心を癒してくれる作家・小川糸。ベストセラーとなった『食堂かたつむり』は、映画化もされ話題になりました。ここでは、心が疲れたときにふと読みたくなる、小川糸のおすすめ作品をご紹介していきます。

鳩子は、11代目代筆屋として、様々な依頼を請負うことになります。離婚を伝える手紙や、絶縁状。亡くなったペットのお悔やみ状から借金お断りの手紙など、依頼内容は多岐にわたります。鳩子は依頼人の気持ちを余すことなく伝えるべく、使用する便箋や切手、文字の書き方にまでとことんこだわっていきます。
- 著者
- 小川 糸
- 出版日
- 2016-04-21
『ツバキ文具店』の続編となる今作は、温もりに溢れている作品です。
鎌倉で、手紙の代筆をするお仕事・代書屋を営む雨宮鳩子(通称ポッポちゃん)は近所でカフェを営む守景蜜郎(通称ミツローさん)と、ミツローさんーの娘である陽菜(通称QPちゃん)の小学校入学を機に結婚します。
ツバキ文具店に来る依頼は母への感謝の手紙、亡くなった夫からの謝罪の手紙、喪中はがきと様々。そのひとつひとつにポッポちゃんは丁寧に向き合い考えながら、温もりのこもった手紙を綴っていきます。
- 著者
- 小川 糸
- 出版日
- 2017-10-25
新たに始まった家族生活。ミツローさんの実家に行って感じた家族の暖かさ。突然現れた顔も知らなかった母親。日々の中で思い出す、ツバキ文具店の先代であった祖母と過ごした日々。ミツローさんの前の奥さんへの思い。QPちゃんとの触れ合い。
人と触れ合い、家族とは何かを考えながらポッポちゃんはキラキラとした家族を、キラキラ共和国を目指していきます。
ネタバレになってしまいますが、ひとつ、印象的なシーンを述べます。
ポッポちゃんとミツローさんは前の奥さんの残した手帳を巡って喧嘩をしてしまいます。奥さんの物を残しておきたくないミツローさんと、気を使ってほしくないと思うポッポちゃん。ポッポちゃんは一人で歩きながら、考え、ミツローさんに手紙を書きます。忘れないでいることも、忘れることもどちらも大切なのだと思いながら。
緩急ある物語ではないけれども、大切なことを教えてくれる物語。前作の『ツバキ文具店』とも一緒に、鎌倉の温もりに触れてみませんか。
病気で余命わずかとなった母親が、娘に味噌汁の作り方を教え込む「こーちゃんのおみそ汁」。その他、認知症にかかった祖母に、思い出のかき氷を届ける「バーバのかき氷」。離婚の決まった夫婦が、思い出の場所で最後の食事をする「さよなら松茸」。父の四十九日に、父が好きだったきりたんぽを母娘で作る「季節外れのきりたんぽ」など、登場人物たちが、一生忘れることのない思い出の食事が描かれます。
- 著者
- 小川 糸
- 出版日
- 2014-04-28
主人公のまりあは、突然姿を消してしまった夫・小野寺くんを探すため、南の島を訪れます。その島は、2人の思い出の島だったらもしかしたらいるかもしれないという思いでやってきました。そしてその島にあるつるかめ助産院の院長・鶴田亀子と出会い、親しくするうちまりあが妊娠していることが発覚するのです。
- 著者
- 小川 糸
- 出版日
- 2012-06-26
主人公・倫子がある日自宅に帰ると、部屋には何も無くなっていました。同棲していたインド人の恋人が、部屋の家具すべてを持って夜逃げしてしまったのです。
- 著者
- 小川 糸
- 出版日
- 2010-01-05
そんな「僕」が興味を持ったのはサーカス団です。一生成長しないこの身体を活かすには、サーカス団しかないと決意します。グランマは猛反対しますが、「僕」は家を飛び出し、両親との思い出のサーカス団・レインボーサーカスのもとへと向かいます。
- 著者
- 小川 糸
- 出版日
- 2015-01-30
舞台は東京の上野。それも、アメリカ横町とは反対側の、古く静かな地域です。知っている人が聞いたら思わずニヤリとし、知らない人も想像力をかきたてられる、そんな街の描写が粛々と続きます。
- 著者
- 小川 糸
- 出版日
- 2011-04-06
小川糸のおすすめ作品をご紹介しました。心がほっこりと、あたたかくなる作品ばかりです。心が癒され、大事なことを気づかせてくれる小川糸作品。興味のある方はぜひ読んでみてください。