ファンタジーで世間を学ぶ『ダレン・シャン』シリーズ
この本は、図書室大好き、本を読む事が大好きな男の子におすすめのクリスマスプレゼントになります。蜘蛛やサッカーが大好きで、とても活発な男の子ダレン・シャンが主人公です。ある日、ダレンは友だちに誘われて異形たちのサーカスに行くことになりました。そこで、全身が鱗の蛇の少年や、狼男など、ドキドキしてしまう者たちに出会います。
ダレンは、そのサーカスで毒蜘蛛を盗んでしまうのでした。すると、友だちがその盗んだ毒蜘蛛に噛まれてしまい、重体になってしまいます。ダレンは、毒蜘蛛の持ち主に友だちを助けてもらえるようお願いしますが、その毒蜘蛛の持ち主は、実はバンパイアで、友だちを助ける代わりに、ダレン自身がバンパイアになるよう交換条件を出します。
実はこの本、主人公がこの本の作者という設定。なので作者の名前はダレン・シャン。本当にダレンが書いたかのようで子供でなくともワクワクしてしまいますね。
- 著者
- ダレン・シャン
- 出版日
- 2006-07-15
普通の日常が、その毒蜘蛛がきっかけで全く違うものになってしまい、その世界で生きていくしことしかできなくなってしまうダレン。男の子たちが大好きなスリル満点で、読み進めるごとにハラハラドキドキがとまりません。ダレンが、よくある主人公の「強く元気な、とっても良い子」ではない描き方をされています。読んでいる男の子も自分に似た「普通」な主人公に感情移入しやすいのではないでしょうか。
また、ストーリーとしても現実味のあるものとなっています。おとぎ話的な「みんな幸せだったね。よかったね。」では、終わらない、児童書としては、めずらしい展開になっています。親としても高学年の男の子にハッピーエンド以外の結末について考えさせる1冊として贈るのはいかがでしょうか。
他の児童書では味わえないスリルと最後まで気が抜けない小説で小学校高学年の男の子たちを虜にするとっておきのクリスマスプレゼントになると思います。
中学生って?将来考える『THE MANZAI』
この本は、小学校の高学年の小説よりは漫画が好きな男の子におすすめのクリスマスプレゼントです。なぜなら、漫画のようなテンポのいい展開と会話はさくさく読み進められる内容。また、そんな展開の中でも男の子たちが希望とあこがれや不安を抱いている中学生の生活を垣間見る事ができるのです。中学生になったらどのような生活かと想像を巡らせる子供たちに、その生活を少しでも肌に感じる事で、不安を楽しみに変える事もできるのではないのでしょうか。
瀬田歩は中学2年生の男の子。ある日、瀬田は同級生の秋本貴史に、漫才のコンビを一緒に組んでくれという意味で、つきあってほしいと言われます。瀬田は、どうしようか迷い、戸惑っていたのですが、結局、なんだかんだで文化祭で漫才のロミオとジュリエットを秋元とやることになってしまいました。この二人の掛け合いが面白い!
- 著者
- あさの あつこ
- 出版日
瀬田の臆病で、自信なさげな性格は、彼の背負っているものが影響しているのですが、話が進んでいくうちに、彼はどんどん成長していきます。理詰めで考えがちで臆病な瀬田とは対照的に、秋元はふざけているようである意味大人で勇敢です。
瀬田と秋本が出会い、漫才を通し徐々に友情を深めていく。お互いに受け入れてくれる仲間として関係が変化していき、そこが自分たちの居場所になっていくという友情を感じられるストーリーです。『THE MANZAI』というだけあり、シリアスなシーンも爽やかで、抱腹絶倒の物語が描かれた1冊です。
大人にとっては、中学生の男の子はこんな感じなのだろう、自分の中学生ってこんな感じだったなと、甘酸っぱくきらきらした時代にタイムトリップしてしまうような小説です。笑いがちりばめられているので、小学校高学年の子どもたちにとっては、ちょっと背伸びをして中学時代をのぞける小説になるのではないのでしょうか。だんだんお兄ちゃんになって、中学生になるのに憧れを抱いてきている男の子たちに、笑いながらも自分自身の道について考えるきっかけとなる、おすすめのクリスマスプレゼントです。
おませな男の子のヒーロー! 『シャーロック・ホームズの冒険―新訳シャーロック・ホームズ全集』
この本は、推理小説好きな子はもちろん、ちょっと頭のきれるおませな男の子におすすめのクリスマスプレゼントです。小学生高学年の男の子の探究心を満たしてくれる特別なクリスマスプレゼントになるのではないでしょうか。
推理力、洞察力が天才的なホームズが相棒のワトスンと、つぎつぎと難事件を解いていく、誰もが耳にしたことがあるであろう、名探偵シャーロック・ホームズの短編集になります。
- 著者
- アーサー・コナン・ドイル
- 出版日
この全集には「ボヘミアの醜聞」「赤毛組合」「花婿の招待」「ボスコム谷の謎」「オレンジの種五つ」「唇のねじれた男」「青いガーネット」「まだらの紐」「技師の親指」「独身の貴族」「緑柱石の宝冠」「ぶな屋敷」の12の物語が掲載されています。
この中の1つ「ボスコム谷の謎」のあらすじをご紹介します。ボスコム谷である男が殺されました。殺された男の息子・ジェイムズが犯人として捕まりますが、ジェイムズの恋人で、大地主の娘のアリスは、ジェイムズの無実を信じています。この事件を捜査していた警部が、行き詰まりを感じた時に、アリスがホームズへの捜査依頼を提案して……。
ヒーローのように颯爽と現れ、難問を解く姿は普通のヒーローでは物足りない男の子にぴったり!短編集ですので、好きなところから読め、初めてホームズを読む子や、児童書でホームズを読んでいる子たちでも楽しめる1冊になりますよ。