推理小説作家島田荘司に作品が認められ、作家としてスタートした西澤保彦は、キャラクターを活かしたミステリーを描く名手です。そんな西澤作品のおすすめを7作ご紹介します。

また、この作品は、四国にある安槻市(高知県高知市がモデルらしい)の国立安槻大学の学生である匠千暁(タック)、高瀬千帆(タカチ)、辺見祐輔(ボアン)、羽迫由起子(ウサコ)という個性的な4人が様々な事件に遭遇し、その真相を解き明かすという「匠千暁シリーズ」の1冊目でもあります。
- 著者
- 西澤 保彦
- 出版日
- 1997-12-12
久太郎はなんとか祖父の死を阻止しようと頑張るのですが、どうあがいても、その日の終わりには祖父は亡くなってしまいます。
- 著者
- 西澤 保彦
- 出版日
- 1998-10-07
人格転移というファンタジー設定とミステリーのルールを巧みに混合されているため、基本的な土台はしっかりしていて、謎解きも本格的。なんでもありな印象にはなりません
- 著者
- 西澤 保彦
- 出版日
- 2000-02-15
超能力という言葉が出てくると、なにもかもすべてを超能力のせいにする矛盾だらけの作品になりがちなのですが、そこはさすが西澤保彦らしく、矛盾を感じさせないおもろい作品となっています。
- 著者
- 西澤 保彦
- 出版日
こんなサーヴィス課があったらいいなぁと思ってしまうほど、魅力的な設定なのです。
- 著者
- 西澤 保彦
- 出版日
- 2011-12-03
この作品が優れているところは、まず奇想的な世界観でしょう。
- 著者
- 西澤 保彦
- 出版日
鳴沢文彦は女性に対し、憤っていました。それは、レストランで嬌声をあげるマダム風な女性に対してであり、これから同伴する女性に対してでした。金があるうちは媚びてくるくせに、金を払わないそぶりをみせると、すぐに表情を変えてくる。そして、その思いは全女性に対する考えへと変わっていくのです。
そのように考える要因は、鳴沢が育った環境にありました。鳴沢の父は一代で財を成した財産家であり、鳴沢自身はお金に困ったことはありませんでした。
鳴沢は小学校、中学校時代、周囲からは「たかる」相手としてしかみられていませんでした。どうせ親が金持ちだからいいじゃないか、というわけです。気を抜くと周囲から金をせびられる、と信じていました。
高校に入るとバンド活動をはじめ、ようやく金銭抜きで友とよべる仲間ができます。高校時代の善き想い出の大部分を占めるのはバンド活動とバンド唯一の女性メンバー、奏絵への想いです。その奏絵への想いがふとしたことで蘇ります。
- 著者
- 西澤 保彦
- 出版日
- 2013-10-10
鳴沢は、長年抱いてきた奏絵に対する想いと、ちょっとした出来事の組み合わせを集めることで、目的達成のための犯罪構想を一気に膨らませてしまいます。計画は予定どおり実行されました。しかし、鳴沢が意図した目的を達成することはできなかったのです。しかもその結末は鳴沢自身を「狂」わせる、驚愕の結末でした。
グロテスクなストーリーではありますが、そのストーリー展開は巧みに組み合わされています。そして、警察の推理展開とも合わせ、読者は次の展開に次々に引き込まれていくのです。想像を超えた驚愕の結末は西澤保彦作品ならではの展開であり、つい読み返し改めて納得します。もう一つ別の西澤ワールドとして、外せない一冊になりそうです。
西澤保彦は、いわゆるキャラクターミステリーに近い作品を生み出しています。ミステリーのおもしろさもさることながら成長していくキャラクターを楽しめるものが多いので、そんな部分もぜひ楽しんでほしいと思います。