ライトノベルの花形といえばやっぱり青春、学園ものではないでしょうか。こんな学校生活を送ってみたかった、こんな体験してみたかったと思えるそんなライトノベルの学園モノ作品について今回はご紹介します。

- 著者
- 赤松 中学
- 出版日
- 2008-08-20
名前の由来さえ謎とされている、「GJ部」。生徒総数千人を超えるマンモス高校のGJ部に強制的に入ることとなった主人公の高校一年生、四ノ宮京夜が、個性的な女子部員4人に囲まれて、のんびりした学園生活を送っていく様が描かれます。
部長である天使真央が言うには、部室前を偶然通り過ぎた者を捕まえて部員にするのが伝統だとか。そのはた迷惑な伝統通りに半ば強制的に部員となった主人公は、個性的な女性部員の面々と日々を過ごしていくことになり……。
- 著者
- 新木 伸
- 出版日
- 2010-03-18
1話4ページのショートストーリーを集めた本作は「4コマ小説」と銘打たれています。
無個性を個性にしているような主人公京夜は、キョロというあだ名を与えられ、見た目は完全小学生の部長天使真央に噛みつかれます。その妹であり穏やかおっとり美人の天使恵の紅茶責めにあいつつもあたたかい日常を実感。天才ゲーマーで冷静沈着な紫音の意外な一面を見て驚くこともあります。なんで高校にいるのかと言いたくなるような野生動物のような振る舞いを見せる綺羅々からお肉をもらって、仲良くなっていく様は見ていてほがらかな気持ちになれます。
難しいことを考えず、可愛らしい女の子たちと主人公が織りなすゆるい日常を楽しみたい方におすすめです。
主人公は春日坂高校の漫画研究部の部員で、オタク女子高生である吉村里穂子。ある日を境に彼女は今まで関わらなかったような人達と交流を深め、そして人生初の苦境を乗り越えていくことになります。
- 著者
- あずまの 章
- 出版日
- 2013-11-30
春日坂高校の2年生である主人公里穂子は、ある日クラスメイトでスポーツイケメンである岩迫総一郎に数学の問題を教えてあげたことから、仲良くなっていきます。里穂子は恋もオシャレも興味のないオタクな女子で、部活も漫画研究部に所属し、目立つことなく彼女なりに楽しく学園生活を満喫していました。ですが、岩迫と仲良くなっていくのを皮切りに、段々と色々なことに巻き込まれていく日々が幕をあけてしまうのでした。
岩迫と、岩迫が所属しているテニス部の後輩であってまた漫画研究部も兼部している後輩の五味が家に勉強しにきたり、派手で隠れシスコンな兄の友人にからかわれたり、時にはピンチを助けてもらったり。
他にも多くのイケメンと知り合って、今まで関わりを持つことがなかった派手な女子グループの子と友人になれたりして、彼女の生活はハプニングに見舞われながらも、彩られていきます。
ですが、平和な日々は突然終わりを告げます。彼女が大切な居場所と思っている漫画研究部が、なくなってしまうかもしれなくなるのです。落ち込みながら、悩みながらも、里穂子は部員たちと協力して奔走することを選びます。
ほんのりした恋愛要素と、鈍すぎる主人公と、そして青春の日々を守ろうと奔走する少女たちの健闘をコミカルに、時に切なく描いています。
譲れないものは人それぞれだということを、思い出させてくれる作品です。
- 著者
- 武田 綾乃
- 出版日
- 2013-12-05
何の取り柄もない高校生の少年が、冬の雪道でチェーンソーを振り回す謎の男と、彼と戦う美少女と出会います。突拍子もない出会いから始まる『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』は、チェーンソー男という「悪」を象徴する敵と戦うことで、若者の心理を抽象的に描き出している作品です。
冬のある夜、雪道をゆく平凡な高校生、山本陽介は、チェーンソーを振り回す謎の男にナイフを投げつけている美少女に出くわします。彼女の名前は雪崎絵理。ある日チェーンソー男に出会った時から超人的な力が身についたといいます。それ以来彼女は、不死身のその男と夜な夜な死闘を繰り広げていたのです。
常人離れした絵理とチェーンソー男の戦いに妙な正義感を発揮し、助けに入ろうとした陽介でしたが、平凡な彼にはふたりの戦いに介入する力はなく、ただ立ち尽くすだけでした。しかしこの日を堺に共にチェーンソー男と戦うようになった彼女と陽介は、徐々にではありますが、次第に惹かれ合い寄り添いあうようになっていくのです。
- 著者
- 滝本 竜彦
- 出版日
- 2004-06-25
若者の心理を描いた作品と言われる本作品では、何かをやりたくても何がしたいのかわからない、出来るかどうかもわからない、そんな高校生くらいの若者たちの内面を上手に描写しています。チェーンソー男という巨悪に立ち向かうことを決意した少女と、最初は何も出来なかったが、彼女を守るため必死に行動するようになった少年。そんな対照的だったふたりが、「悪」という目的に向かって共に足掻く様が、若者の「何かをやり始める」「何かをやりたい」という気持ちや行動を象徴しているのです。
角川学園小説大賞で特別賞を受賞している本作品は読者からの評価も高く、2005年に「このライトノベルがすごい!」で、発売から数年が過ぎていたにもかかわらず54位にランクインしています。著者、滝本竜彦のデビュー作でもあるこの作品は、若者の立場から高校生ならではの心理を描いており、そういった部分が多くの若い読者の共感を得たということなのでしょう。
タイトルにあるネガティブハッピーとは、後ろ向きの幸せという意味です。後ろ向きの幸せと言われてみなさんはどういうものを想像するでしょうか。物語の登場人物の心理描写を辿っていくと、最終的にはその答えに行き着きます。人によっては全く共感できないような内容かもしれませんが、作品を象徴するその答えを、ぜひ自分の目で確かめてみてください。
「最悪の学校、どうしようもない社会。ゾンビが現れてぶっ壊してくれればいいのに」
安東丈二は現実を呪い、ゾンビ映画を観ることだけが生きがいの暗い高校生。ある日学校の担任で幼馴染の佐武来実に無理やり参加させられた臨海学校で事件が勃発。それは大勢の学生が集まるセミナーハウスで起こりました。
- 著者
- 大樹 連司
- 出版日
- 2011-06-17
致命傷を負って血まみれ、虚ろな瞳をした人間がほかの人間を襲い食べているのです。その様子はどこから見てもゾンビ!周囲がパニックに陥るなかで丈二はゾンビ映画マニアの知識とハッタリでクラスメイトを救います。
ヒーロー気取りになった丈二ですが、逃げ込んだショッピングモールでとんでもないものを見てしまいます。そこは他の生徒を奴隷化した女王が君臨するコミュニティでした。
普段は最底辺の位置にいる丈二がヒーローになれる瞬間はゾンビが絡んだときだけ。今まで学校がゾンビに襲われたら自分が勇者になれるのに、と夢見ていたことがまさか実現するとは信じられない光景です。ゾンビが現れたという危機感迫る状況のなかでもヒーローになれた、と喜んでしまう丈二にはおいおい、と思いながらも思わず共感してしまう部分もあります。
くだらない普通の日常が一変してゾンビの知識が役に立つ、自分がヒーローだ、と喜んだのも束の間。新たな支配者が現れてしまいます。映画のようにいかないところはどこか現実味を帯びているのではないでしょうか。
外はゾンビであふれかえり、ショッピングモールも女王が君臨するコミュニティ。二重になった構造はどちらもハラハラ・ドキドキさせられる展開でいっぱいに。決して主人公がヒーローになってみんなを助ける、という単純明快になっていないところにも魅力を感じます。
ゾンビとスクールカーストを盛り込むだけでなくゾンビといえば籠城という王道を突っ走っているようにも。ゾンビの恐ろしさとゾンビ愛が至るところに見られ、ゾンビ映画好きの方にはすんなりと受け入れることができる作品です。それ以外にもいじめや大衆心理などのテーマもありますが、そこまで暗い内容になっていないので読みやすくなっています。
境田吉孝による、青春ライトノベル『夏の終わりとリセット彼女』。記憶を失ってしまった彼女と主人公がもう一度出会い、関係を築き直していくという物語です。平凡な主人公と、完全無欠のヒロインが、そもそもなぜ付き合っていたか「不確か」なのがポイントとなる作品です。
- 著者
- 境田 吉孝
- 出版日
- 2014-05-20
ある夏の日、クラスの厳格な風紀委員として怖れられる桜間友里は事故に遭い、記憶喪失になってしまいます。彼女と付き合っていた主人公峰康は、記憶を失った彼女と再び出会い、関係を築き上げていくこととなるのですが、彼はなぜか一歩を踏み入れません。しかも恋人同士のはずなのに、友里には「あなたは、私が一番嫌いなタイプの人間だと思います」と言われ、第一印象は最悪の状態からスタートする始末です。
こうして始まった一風変わった物語は、思春期の少年少女の心理描写を巧みに描き出す文章で溢れ、ちょっと気恥ずかしい気分にさえなってしまうほどの青春物語。2人がデートをする場面で、記憶を失う前とは微妙に距離感が違っていると感じ取る場面があります。彼女が記憶を失うことによって表面化した、こういった気持ちの「ズレ」を表現しているシーンなどは、この作品ならではのテイストだといえるでしょう。
記憶喪失によって関係をリセットされたことで、不確かだったお互いの気持ちを理解し合っていくという話の流れは、文章の巧みさも相まって自然に心に溶け込んでくる物語です。本作は、少年少女の頃の純粋な気持ちを感じてみたいという方には、特におすすめしたいボーイミーツガール作品になっています。
清々しいドタバタ修羅場劇を描いた作品。主人公は過去に中二病を患っていた季堂鋭太。そんな彼にある日学園一とも言われる美少女、夏川真涼が「フェイク」の彼氏彼女になろうと持ちかけてくるところから、彼の修羅場が始まります。
主人公鋭太は「恋愛アンチ」を掲げる男子高校生。中学3年の夏に両親が恋人をつくり息子を置いて蒸発してしまった為、恋愛をよくないものと認識するようになってしまいました。
重ねて、幼なじみの春咲千和が事故で以前より続けていた剣道が出来なくなったことから、彼女の体を治すと約束をし、医者になる為にまじめな学生となり勉強を重ねていました。そんな高校生活に、ある日波乱が訪れるのです。
- 著者
- 裕時 悠示
- 出版日
- 2011-02-15
メインヒロインでもある美少女お嬢様の夏川真涼が、昔古本屋に図鑑を売った際に一緒に間違えて売ってしまった、鋭太の中二病設定などが書き込まれた「黒歴史ノート」を手に入れ、彼に取引と言って、「フェイク」の彼氏彼女になることを持ちかけてきました。度重なる告白にうんざりした彼女は、自分と同じように恋愛に興味を持ちえない主人公にこの話をもちかけてきたわけですが、ここからがこの作品の特徴である、修羅場の始まってしまいます。
昔から鋭太に想いを寄せていた幼なじみの千和はもちろんのこと、過去の鋭太と同じように中二病をこじらせてしまった秋篠姫香が自分は前世の彼女だと言いだして、幼稚園のころのもう一人の幼なじみ、冬海愛衣は昔鋭太と「結婚しよう」と約束していてそれを思いだしてもらおうと奮闘するなど、彼の周囲は常に軽くパニック状態です。
鋭太と少女4人は真涼が立ち上げた、「自らを演出する乙女の会」(自演乙の会)のメンバーとなり、それぞれの想いと約束とプライドを掲げて、鋭太を取り合う修羅場を繰り広げていきます。
「フェイク」でしかなかった真涼や鋭太の感情の変化、恋愛だけではない家族や周囲の問題に直面していく思春期にしかない青春をアップテンポに描いているので、恋愛も青春も両方読みたい方に是非おすすめ出来る学園青春ライトノベルです。
少年の葛藤を描くことに定評のある作家野村美月による青春ライトノベル『吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる』。あるとき、バスケまっしぐらの主人公が命を取り留める代償として吸血鬼になってしまいます。そしてその後出会った女性に誘われ、演劇部でドラキュラを演じることになり……。
吸血鬼がドラキュラを演じる羽目になってしまうという、一見すると喜劇ともとられそうな内容である本作。物語の中には吸血鬼作品の永遠のテーマともいえる「不老不死による虚無感」が描かれています。これは、吸血鬼という人を超える存在になり絶大な力を得たことで、人として努力する喜びや、生きる喜びを失った絶望感や恐怖を表します。
- 著者
- 野村美月
- 出版日
- 2014-05-30
超人的な力でどんな試合でも簡単に勝利してしまうことで、普通の人としての楽しみをなくしてしまった主人公「原田詩也」は、転校した先で「春科綾音」と出会い恋をします。彼女に頼まれドラキュラ役を演じたことをきっかけに演劇を始めるのですが、彼女との触れ合いを通して闇に囚われていた心を救われていくのです。
野村美月が描く作品の例にもれず、主人公詩也の葛藤を見事に描き出した本作品は、派手な演出こそありませんが、丁寧に掘り下げられた登場人物の描写や練られたストーリーなど、じっくり腰を据えて読める作品となっています。また本編5巻の後に発刊された『吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる ~Long Long Engage』では、本編では描ききれなかったエピソードが綴られています。詩也と綾音のその後と、物語の結末を知りたいという方にはおすすめです。
その名の通り、大正時代における女学院生たちが主役となる物語です『大正野球娘。』。
東邦星華高等女学校に通う鈴川小梅は、親友に誘われて野球をすることになります。小梅の親友がなぜ野球を始めようと思ったのか、それは彼女が許嫁に言われた言葉が原因でした。それは「女性に学歴など不要」などといった、当時ではありふれた男尊女卑の言葉で、彼女はそれに反発する形で許嫁が打ち込む野球で彼の鼻を明かしてやろうと考えたわけです。
- 著者
- 神楽坂 淳
- 出版日
- 2007-04-17
彼女の考えに共感した小梅はその目標に賛同するのですが、女子野球チームなど大正の時代では結成するのさえ一苦労。果たして彼女たちは無事勝利を掴むことができるのか、ひたむきに頑張る少女たちの姿を描いた作品です。
今では日本で一番親しまれているスポーツである野球ですが、作中の時間軸である、大正の末期では、職業としての野球選手すら成立していない時代です。少女たちが集まって野球をするだけならよくある青春小説ですが、この作品は伝来して間もない野球を、女学生のお嬢さんがするという点が面白さに繋がっています。
時代考証がしっかりとなされており、彼女たちの特異な生活の様子に違和感を覚えない作りになっています。野球小説、青春小説、そして大正小説ともいえるシリーズですので、さまざまな方面から楽しめることでしょう。
『ロウきゅーぶ!』の主人公はバスケが大好きな高校生・長谷川昴。彼は七芝高校バスケ部に入部します。それからわずか4日で、部長が小学生と恋仲であることが発覚し、部は1年の活動停止を言い渡されてしまいます。
行き場をなくして途方に暮れる昴でしたが、小学校教師である叔母の限りなく無理矢理に近いような誘いから、彼は叔母の教え子である慧心学園女子バスケットボール部の臨時コーチを引き受けることになります。女子小学生が相手ということで、最初は乗り気ではなかった昴ですが、彼女たちがひたむきにバスケに打ち込む姿を見て、彼自身もバスケへの情熱を取り戻していきます。かわいい絵柄とは対照的に、しっかりとした熱血青春作品です。
- 著者
- 蒼山 サグ
- 出版日
「小学生は最高だぜ!」という、ラノベ史に残る名セリフを生み出したバスケ小説。ちなみにこのセリフは、小学生特有の技術吸収力の高さやひたむきな姿に感銘を受けたことを表した言葉であり、それ以上の意味はありません。
セリフが示す通り、本作のヒロインはすべて小学生です。昴と同い年の幼なじみのヒロインも存在はしますが、話のメインとなるのは女子小学生たちとの交流であり、彼女たちがバスケに頑張る姿です。少女とスポ根、そして手に汗握る試合展開は一読の価値ありです。
『暴風ガールズファイト』の物語の舞台は、幼稚園から高等部まで一貫教育のミッションスクール・聖ヴェリタス女学院です。
主人公となる麻生広海は、自分に相談もせずほかの進学先へと行ってしまった親友との別れにより、鬱屈した気持ちで高校生活をスタートさせます。そんな広海の前に現れたのは、破天荒な少女・五十嵐千果でした。彼女はラクロスで全国優勝を目指すと宣言、同好会の頭数に入れられてしまった広海を引き連れ、嵐のように駆け回ります。はたして試合ができるほどの部員が集められるのか、全国制覇できるのか、爽やかな青春の物語です。
- 著者
- 佐々原 史緒
- 出版日
- 2007-09-29
ラクロスというあまり知られていない競技を扱った作品です。そのためルールを知らない方も多いかも知れませんが、知らなくても問題なく楽しめます。ストーリーのテンポが非常によく、文章にも癖がありません。読んでいればラクロスをさらに知りたくなるような、スポーツ小説としては間違いなく成功している作品でしょう。
少女たちはもちろん魅力的で、転校生・五十嵐千果と、委員長で実は腹黒な麻生広海のほかにも、関西弁なオタク女子な嶋あかねや、お嬢様の宮前雪乃など、彼女たちのキャラクター性も一人ひとりじっくり味わえます。
「幸せになんてなれるわけない。いい事なんて起こるわけない。友達なんてできるわけがない」
父親の死に対して責任を感じ、周囲との交流を避ける七日。
「自分は無理をしているのだろうか。無理をするのは悪い事なのだろうか」
母と自分を捨てた父親を憎み、優等生を演じることに執着する三月。
父親に対して異なる感情を抱く二人。しかし、似たような感覚も持つ二人がお互い両思いだと気付いたとき、一枚の写真が切欠となりその関係は大きく動き出します。
本作は、不思議と惹かれあい、恋へと発展していく二人が真実を知るまでの物語です。
- 著者
- 森橋 ビンゴ
- 出版日
それぞれ違った孤独を抱える少女と少年の青春ラブストーリー。出会いと別れについて考えさせられる作品です。
退屈ともいえる日常が続く前半。七日と三月のそれぞれの視点で語られる高校生活は、周囲の人々との交流も描かれ、それぞれが自分に欠けている何かを探しているさまはじれったいです。そんな二人が出会い、恋に落ちていくさまもじれったく、応援したくなります。
後半の怒涛の展開まで、少し長いですが、だからこそ読者は最後まで二人の心に寄り添えるのではないでしょうか。丁寧に描かれる心理描写から浮き彫りになる様々な悩みと葛藤。それでも未来に向かって歩こうとする二人に眩しさを感じます。そして、二人のその後が気になること間違いなしです。
- 著者
- 今野 緒雪
- 出版日
- 著者
- 丸戸史明
- 出版日
- 2012-07-20
- 著者
- 白鳥 士郎
- 出版日
- 2011-08-12
ラノベ作家でもある平坂読の代表作『僕は友達が少ない』。キャッチコピーは「残念系青春ラブコメ」であり、冴えないハーフ男子小鷹の周辺で起こったことが、ゆるく描かれていきます。略称は「はがない」。2011年には、最も売れたラノベとなりました。イラストは人気絵師ブリキが担当しており、その絵だけを目当てに買うのもいいかもしれません。
- 著者
- 平坂 読
- 出版日
- 2009-08-20
聖クロニカ学園高等部に転入してきた羽瀬川小鷹は、転入初日の失敗によってヤンキーと勘違いされ、クラスで孤立していまいます。ある放課後、教室でいつも1人でいた三日月夜空が、エア友達(妄想上の友達)のトモちゃんと話していたところを目撃。そんなことからいろいろあり、小鷹と夜空は友達を作るための部活「隣人部」を立ち上げます。理事長の娘である美少女柏崎星奈や、男の娘楠幸村、天才美少女志熊理科、そして自分の妹羽瀬川小鳩が加わり、顧問には幼いシスター高山マリアが就任するのでした。
夜空に無理やり誘われて、隣人部という、活動目的のよくわからない部活動に巻き込まれてしまった小鷹でしたが、友達がいなかった彼にとってはこれが学生生活の転機だったといえるでしょう。
美少女が闇鍋をして最終的に吐き散らしたり、下品なネタを連発したりなど、作品のキャッチコピーに見合う「残念」な物語である本作。基本的にギャグが主体ではありますが、それぞれの巻末には次の話に繋がる伏線や、大きな出来事がありますので読み応えは抜群です。様々な事柄が判明していく中で、小鷹と彼女達との関係性がどうなっていくのか、目が離せなくなります。
ラノベには、ヒロインがどんなに頑張ってアプローチをしてみても好意に気づかない「鈍感系主人公」という主人公像があります。本作にはそんな主人公像へのアンチテーゼが盛り込まれていたりするんですよね。
知人以上友達未満な物語をぜひ楽しんでみてください。
主人公はデビューしたものの売れない小説家の男子高校生、千谷一也。物語は一也のいる高校へ、人気小説家である小余綾詩凪が転入してくるところからスタートします。2人は共通の編集である河埜に言われ、共作を始めることとなります。
- 著者
- 相沢 沙呼
- 出版日
- 2016-06-21
売れない小説家だった父が残した借金や、病気を抱え入院している妹、働いてばかりの母を見てきた主人公の一也は、中学生でデビューした若き新人作家でした。彼は若いということを理由に作品に余計な先入観を持たれたくないと覆面小説家を希望しましたが、結果彼の作品は売れず、どれだけ作品を出してもネットなどで酷評され続け、一也は疲弊していました。
加えて、妹のこともありお金が必要な彼は、売れない小説は意味がない、と自信をなくしていってしまいます。そんな折、転校してきたヒロインの美少女小余綾詩凪が、同年代で人気小説家の不動詩凪だと編集の河埜に紹介され、共作を進められ作業することになり話が進むのです。
共作を進める前に一度高校の文芸部で衝突してしまっていた2人でしたが、仕事だからと話を進めていきます。進めていく中で、何度も一也にどうして小説を書くのか、と問いかける詩凪。お金の為と言いはる彼に、詩凪は小説には力がある、あなたには小説の神様がみえていないのか、と繰り返しました。
妹や文芸部の親友、後輩を巻き込みながら、2人は時に作品を作り上げる楽しさを分かち合い、時に衝突し、そして互いの葛藤を、抱えている苦しみを知っていきます。そうして辿り着く、「どうして小説を書くのか」という問いかけへの答えは、かけがえのないものでした。
小説を書く、という高校生を通した青春の日々は、何かを追い続ける学生時代を思い出させてくれます。同年代の人も、大人も楽しめる、おすすめ青春ストーリーです。
- 著者
- ["アサウラ", "柴乃 櫂人"]
- 出版日
- 著者
- ["井上 堅二", "ファミ通文庫編集部", "葉賀 ユイ"]
- 出版日
- 著者
- 杉井 光
- 出版日
- 著者
- ["谷川 流", "いとう のいぢ"]
- 出版日
- 著者
- ["佐島 勤", "石田 可奈"]
- 出版日
- 著者
- 竹宮 ゆゆこ
- 出版日
- 2006-03-25
- 著者
- ["渡 航", "ぽんかん8"]
- 出版日
- 著者
- ["柴村 仁", "也"]
- 出版日
いかがでしたでしょうか。どの作品もライトノベルらしいテンポのいい文章で、若い世代の感性に寄り添った、時代を反映させる学校生活が描かれています。青春を思い出しながら、もしくは今の青春を噛みしめながら、読んでみるのもいいのではないでしょうか。