草彅剛主演で映画化!梶尾真治の代表作ともいえる作品!
梶尾の名前を、世に広く知らしめた作品『黄泉がえり』。草彅剛主演映画の原作小説として、話題になりました。映画版とはいろいろと設定が異なるので、映画を見たという方でも、また新しく楽しめる作品となっています。
- 著者
- 梶尾 真治
- 出版日
- 2002-11-28
熊本地方で地震があった後、各地の市民センターに奇妙な問い合わせが殺到します。それは「死んだはずの人が生き返った」という内容でした。同じころ、会社員の児島も、死んだはずの児島の父が来ているという電話を、妻から受けました。何かのイタズラか詐欺ではないかと思い家に帰ると、そこにいたのは紛れもなく自分の父でした。熊本を中心とした「死んだ者がよみがえる」という不思議な現象は、「黄泉がえり」と呼ばれるようになり、やがて様々な調査や研究が行われるようになります…。
映画版とは、人物設定なども異なる本作。映画版では、人々の思いに焦点が置かれていましたが、本書では、人々の思いだけでなく、「黄泉がえり」の原因となった「もの」の存在にもきちんとフォーカスが当てられ、その二つが絡み合ってストーリーが構成されています。ラストシーンも圧巻と言わざるを得ません。
地球滅亡!?3視点から描かれた本格SF
地球滅亡がわかった世界で、選ばれた者たちが、地球を脱出する『怨讐星域』。著者は、本作で、5度目となる星雲賞を受賞しました。
- 著者
- 梶尾 真治
- 出版日
- 2015-05-22
太陽フレアの影響で、5年以内に地球が滅亡することが明らかにされます。事実公表時には、アメリカ大統領をはじめとする3万人の選ばれた人間が、すでに宇宙船「ノアズ・アーク」で地球から脱出していました。取り残された人々は、恨みを抱きます。彼らは、空間転移装置を発展させて、先に逃げた「ノアズ・アーク」の先回りを計画します。しかし、中には、地球に残る意思を固めた者たちもいたのでした…。
『怨讐星域』は、もともと短編連作として『S-Fマガジン』に連載されていた作品です。文庫化するにあたって加筆・修正が加えられ、3冊にまとめられました。
地球が滅亡するとわかり、脱出を試みるというのは、ありきたりなテーマかもしれません。本作では、先に地球を脱出した「ノアズ・アーク」の人々、地球に取り残されて空間転移装置で脱出を試みる人々、そして地球に残ることを決めた人々の3つの視点で物語が進む所が特徴的です。「ノアズ・アーク」の人々は、狭い宇宙船生活に苦しみ、地球を脱出しようとする人々は、空間転移装置の座標誤差によって死者が出ます。地球に残ると決めた人たちは、残り少ない人生を穏やかに迎えようとします。異なる立場で作品が進むことで、物語に深みが生まれています。
テーマとしてもわかりやすいので、SFが初めてという人にもおすすめの作品です。
舞台化もされた、感動の時空ファンタジー!
演劇集団「キャラメルボックス」によって舞台化もされた『未来のおもいで』。恋愛を軸とした、時空ファンタジー小説。
- 著者
- 梶尾 真治
- 出版日
白鳥山に登った滝水浩一は、突然の雨で洞窟に駆け込みます。そこには、同じく雨宿りしている沙穂流という美しい女性がいました。雨が上がり、先に出ていった沙穂流でしたが、洞窟の中に手帳を忘れていました。
沙穂流に心惹かれていた滝水は、手帳を届けるため、その住所に向かいますが、沙穂流という女性は存在しませんでした。調べていくうちに、沙穂流は、滝水とは異なる時代の人間であることがわかり…。
時を超えて男女が思いを深め合うストーリー。滝水だけでなく、沙穂流も彼に惹かれており、もう一度会いたいとお互い何度も山に登ります。それぞれの思いが丁寧に描かれており、純粋な恋愛ストーリーも楽しめます。また、とある方法で、2人の文通が始まるのですが、それもとってもロマンチック。恋愛小説が好きな人、ファンタジーやSFが好きな人の両方が楽しめる作品です。