着眼点の独特さが素晴らしい宮内悠介。SF要素が高いとは言えないのかもしれませんが、どんな要素を描いても土台にはSFがあるように思えます。そんな、宮内悠介の作品のおすすめを6作ご紹介します。

SF成分はあまり濃くないかもしれません。だからこそ、このジャンルに慣れていなくても手に取りやすく、読みやすい作品です。宮内が難しい問題を簡単明瞭に説明する技術が高いのでしょう。キャラクターも立っているし、もちろん囲碁がわからなくても楽しめます。
- 著者
- 宮内 悠介
- 出版日
- 2014-04-12
コメディタッチのSF連作シリーズです。バディものに分類されるのでしょうか。最低上司なのに仕事が出来るユーセフに巻き込まれ、「ぼく」はいつもひどい目に合ってしまうのですが、ふたりのやり取りや展開は面白く、最高に楽しめます。
- 著者
- 宮内 悠介
- 出版日
- 2016-08-29
南アフリカ、アメリカ、アフガニスタン、イエメン、日本を舞台にし、紛争や民族対立という難しいテーマを描き、ロボットのDX9が狂言回しのように登場しています。連作形式をとっているものの、明確なつながりはこのDX9のみです。
- 著者
- 宮内悠介
- 出版日
- 2013-05-24
SFの枠を超えたエンターテインメント連作短編集です。語り手となる「わたし」は疑う側の人間として取材していきます。読者と同じ目線と言えるでしょう。
- 著者
- 宮内 悠介
- 出版日
- 2016-04-20
テーマは精神医療史で、宮内悠介初の書き下ろし長編。火星に暮らすひとびとが「エクソダス症候群」という謎の精神疾患を発症し、精神科医カズキが疾患と闘うという設定が新鮮で、ミステリー的な要素もあって一気に読ませてくれます。
- 著者
- 宮内 悠介
- 出版日
- 2015-06-29
作品の題材には中東国の宗教問題、内戦等難しい問題が絡んでいるので、事情に詳しくない人はしんどいと思う方もいるかもしれません。しかし、軽いテイストになっているのであっさりと読めるかと思います。また、主人公の少女の天真爛漫な性格や一生懸命に頑張る姿の描写が魅力の1つです。読後には、少女が口にする「やることはやった。後は野となれ」という台詞が響き、明日を生きる活力になるでしょう。
- 著者
- 宮内 悠介
- 出版日
- 2017-04-21
SFにあらゆる要素を織り交ぜて物語を作り上げていく宮内悠介の世界は一度はまったら抜け出せないものがあります。そんな「ぬかるみ」にも是非はまってみてください!