幼少時代を樺太で過ごしたと言う神沢利子さん。近所には森があり、フレップと呼ばれていたコケモモの実をよく採りに行き、森に暮らす動物と出会うことも多かったとか。 北方民族の文化を肌で感じていた神沢さんは、人間と動物との関係に独自の視点を見出し、まるで人間のように暮らす動物たちを絵本の中に登場させました。 今回は、神沢利子さんとゆかりの深い、北国が登場する5つの絵本を紹介します。

神沢さん自身、くまに会えたことはなかったけれど、森で遊んでいると常にくまの気配を感じていたそうです。今、自然に囲まれている家はずいぶん少なくなってしまいましたが、それでも、公園へ行ったり、寝るときなどにそっと耳を澄ますと「ぽっぽぽー」「ざわざわ」といろんな音が聞こえてくるはず。絵本を読んだあと、公園などに出掛けてこのこぐまたちのように目をつぶるなど真っ暗な状態を作って周囲の気配を耳で感じてみてください。
- 著者
- 神沢 利子
- 出版日
- 1985-02-15
この絵本のくじらたちは、南の海から、北の海へとおいしい魚を求めて旅に出ます。樺太を出て随分たった頃、南の島でくじらを見た神沢さんはその後のくじら達を追いかけ、アラスカへ行きました。そのとき、アラスカでも大きなくじらを見たと言います。
- 著者
- 神沢 利子
- 出版日
- 2013-06-05
文化は違えど、「鹿」に対する彼らの思いはそのまま私たちの「食卓」への思いに繋がります。「食べる」ことに感謝をするということとは、を彼らの姿を通して伝えています。
- 著者
- 神沢 利子
- 出版日
- 2004-01-31
樺太にいた頃、自宅から4kmほど先にはオホーツク海にそそぐ湾があったという神沢さんにとって、オットセイもまた身近な動物でした。
- 著者
- 神沢 利子
- 出版日
- 1995-08-10
このくまはどんなときも「ウッフー」としか言いません。この「ウッフー」という言葉は神沢さんの代表作である童話「くまの子ウーフ」にも主人公の名前として登場します。絵本を読みながら親子で一緒に「ウッフー」と言うと、自然と笑みが出てきますよ。
- 著者
- 神沢 利子
- 出版日
たくさんのお話を子どもたちに伝えてきた神沢利子さんですが、実は幼少期に絵本を読む機会はほとんどありませんでした。神沢さんにとって、森や動物、たくさんの植物という北国の自然こそが絵本そのものであり、その頃の情景や感じたことを童話などに反映させて来られました。幼少時代の思い出を「命の水」という言葉にたとえている神沢さん。地下水のように流れる「命の水」の中には北国の自然がいっぱい詰まっているのでしょう。絵本と自然。子どもたちに豊かな「命の水」を与えるために、どちらも大事にしていきたいですね。
本と音楽
バンドマンやソロ・アーティスト、民族楽器奏者や音楽雑誌編集者など音楽に関連するひとびとが、本好きのコンシェルジュとして、おすすめの本を紹介します。小説に漫画、写真集にビジネス書、自然科学書やスピリチュアル本も。幅広い本と出会えます。インタビューも。