血生臭い事件よりも「日常の謎」を描く名手・加納朋子。その世界の中に住む人々への優しさに満ちた物語は、切ない展開でも前向きな気持ちにさせてくれるものばかりです。 闘病を越えてなお名作を紡ぎ続ける加納朋子のおすすめ作品を6作ご紹介します。

手紙というありふれた小道具を通して、日常の謎がやわらかく解かれていく秀作シリーズです。言葉選び、展開が繊細で温かく、登場人物それぞれの立場や考え方がしっかりと描かれているため、読む手が止まらなくなります。
- 著者
- 加納 朋子
- 出版日
大企業のサラリーマンから私立探偵に転身したものの、憧れのハードボイルドな事件依頼は皆無で事務所で暇を持て余していた仁木順平。そんな彼のもとへ真っ白の猫を抱いた美少女・安梨沙が迷い込んできました。探偵助手志願の彼女とコンビを組むことになった仁木のもとにはさまざまな事件の調査が舞い込むようになり……。
- 著者
- 加納 朋子
- 出版日
- 2016-09-02
ゴーストの夫とサヤが永遠の別れを迎えるまでの優しくて、切なくて、愛しい日々を描く連作ミステリーです。大切な誰かといっしょに生きることの大切さ、それが当たり前でも普通でもないことを改めて感じられる作品です。
- 著者
- 加納 朋子
- 出版日
主人公は冬城圭介と彼女、若いカップルです。多くの部分が圭介こと「僕」が語り手となり、都会風のしゃれた出会い、ほろ苦い恋愛のスリリングさも描かれています。
- 著者
- 加納 朋子
- 出版日
- 著者
- 加納 朋子
- 出版日
「ありふれた悩みなんて、ないんだから。特別な悩みなんてものがないみたいに」という文章に現れているように、不安定な年頃でもある少女たちの心の震えが息苦しいくらいに響き、いろいろと考えらせられてもしまいます。繊細で美しい文章と、温かくて優しく、それでいて悲しく切ない名作です。
- 著者
- 加納 朋子
- 出版日
- 1997-08-25
優しく切ない、繊細な文章で「日常の謎」を紡ぎ続ける加納朋子。短編連作ばかりですが、大きな流れがあって、ひとつの真相に結びつくので、短編と短編の間はあまり開けずに読みたくなるものばかりです。