2015年に本屋大賞を受賞したファンタジー小説『鹿の王』、その作家である上橋菜穂子をご存知でしょうか。児童文学作家なので、一切触れたことがないという方も多いのでは? 今回は初めて読む人のための作品紹介です。

2015年本屋大賞を受賞した、上橋菜穂子のこの作品はこれまでのファンタジー、児童文学の垣根を超えたスケール大きな話が魅力的です。ファンタジーとしての世界観はさることながら、医学分野の描写もリアリティーにあふれ、圧巻の一言。多種多様な人間、価値観、正義、伝統。大作ファンタジーの見どころを一挙に詰め込んだ一作となっています。
- 著者
- 上橋 菜穂子
- 出版日
- 2014-09-24
『月の森に、カミよ眠れ』以来の、舞台設定が日本である作品になります。狐や天狗などの和のテイストがちりばめられた、どこか懐かしい感じのある作品です。霊狐の苦悩や孤独と戦う主人公の想い、それらが絡み合った純愛の物語はまさに心が洗われるような思いがします。愛とは何なのか、それを考えたくなる上橋菜穂子の作品です。
- 著者
- 上橋 菜穂子
- 出版日
- 2006-11-28
以降も、様々な運命や敵、王宮の陰謀などが二人を襲うことになります。重厚なファンタジーの世界だからこそできる筋書きの中で、自分を見つめなおすバルサと、歳を重ねながら成長していくチャグムの姿が大きな見所の一つ。守り人シリーズだけで8冊、旅人シリーズ2冊、短編集2冊を加えた上橋菜穂子渾身の大長編作品です。その中で少しずつ、そして大きく変わっていく二人の姿は感慨深いものがありました。
- 著者
- 上橋 菜穂子
- 出版日
- 2007-03-28
外伝を含め、文庫本全5冊からなるファンタジー長編作品です。運命に翻弄されるエリンを軸とした人と獣の物語が描かれています。「決して人に馴れぬ孤高の獣と、それに向かって竪琴を奏でる少女」というワンシーンが浮かんだことがきっかけで執筆に挑んだという上橋菜穂子のこの作品は、その幻想さに心が震えます。子供らしいエリンの好奇心とのめり込んでいく姿やきっぱりとした考えは子供だけでなく、大人でも好ましいと感じられることでしょう。
- 著者
- 上橋 菜穂子
- 出版日
- 2009-08-12
いかがでしたか。児童文学、という枠を超えて、幅広い世代から愛される上橋菜穂子のファンタジーの世界に心躍るものがあります。読み応えのある異界の空気を、ぜひ感じてみてください。