人気沸騰中の原田マハは、小説家としてはもちろん、美術など多方面にわたって活躍しています。今回は、原田作品を読んだことがない人に、まずおすすめしたい文庫本をまとめました。

旅は、受け入れる人の日常にも刺激を与え、区切りをつけます。旅人も受け入れる人も、過去の思い出や時間をかけて積み重ねてきた日常に一度区切りをつけるのです。そうすることでそれまでのわだかまりやつらい思い出にも区切りをつけることができます。区切りをつけることで、人生に別の彩(いろどり)を添えたり、これまでとは異なる視点を与えたり、受け取ったりできるのです。
- 著者
- 原田 マハ
- 出版日
- 2014-09-19
『旅屋おかえり』は「旅屋」である「おかえり(通称)」の物語です。「旅屋」とは依頼者に代わって旅に出て、その旅で得られた映像や、出会った人々との思い出を成果物にしてお届けする生業(なりわい)です。「おかえり」は「丘えりか」の通称で、「おか・えりか」を略して「おか・えり」となります。
旅屋を始めたきっかけは、元アイドルのおかえりが唯一レギュラー出演していたテレビ旅番組がスポンサー都合で番組終了になったことでした。番組の熱心なファンのたっての依頼で始めた旅屋は、依頼者の想いに応えて継続していきます。
ある依頼は、以前出演していた旅番組の最後のスポンサー会社・会長からのもの。この旅は、おかえりが所属する事務所社長の元妻も巻き込む旅となります。この旅も「おかえり」の「旅を楽しむ」という素直な気持ちに導かれて、依頼者の想いを超える成果をもたらします。
原田マハは『旅屋おかえり』を通して、依頼者の気持ちに寄り添った旅を創り上げます。その旅がおかえりや登場人物に新たな気持ちを芽生えさせ、次の旅へとつなげていくのです。
楽器を演奏するということではなく、何かを伝えたいという気持ちを楽器と一つになって表現する、そうなったときにはじめて音楽を通して思いが伝わるのではないでしょうか。そんな音楽の力を原田マハが『永遠をさがしに』で伝えてくれています。
和音は国際的に有名なオーケストラの指揮者である父とオーケストラのチェロ奏者であった母を両親に持つ高校生です。音楽家の両親を持つ家庭ではよくあるように、和音も4歳のときからチェロを習わされていました。
あるとき、飼っていた鳴かないカナリアである「トワ」がいなくなってしまいます。それからしばらくして母もいなくなりました。父と母は離婚したのでした。母は出ていくとき和音には何もいわず、チェロだけを残していってしまいます。和音は置いて行かれたという気持ちを抱き続けるのです。
高校生になり、学校から帰宅すると「母」と名乗る女性が家にいました。父との再婚相手の真弓でした。真弓はこれまで和音が出会ってきたどんな女性とも違っていました。特に和音の世話をするわけでもありません。そしてはっきりと和音に対し思ったことを言うのです。暖かい言葉もあれば厳しい言葉もあります。和音は突然母になった真弓に戸惑いつつも、段々と真弓に対し心を開いて行くのです。そして、これまであえて避けていたクラッシック音楽やチェロにもう一度向き合っていくことになります。
- 著者
- 原田 マハ
- 出版日
- 2016-02-05
和音から音楽の持つ力を引き出す真弓のパワーや思いやりは、破天荒ではありますがとても温かいものを感じることができます。そして、どうせ無理じゃん、あるいは遅すぎるよといった気持ちを吹き飛ばし、力強く前に進んでいくように後押ししてくれるのです。
進んでいる道に迷いがでたときや、もうこれ以上無理、なんて諦めかけてきたときにぜひ読んでみてください。きっと顔をあげて笑顔になれると思います。
- 著者
- 原田 マハ
- 出版日
- 2014-08-12
- 著者
- 原田 マハ
- 出版日
- 2015-06-25
- 著者
- 原田 マハ
- 出版日
- 2015-09-04
- 著者
- 原田 マハ
- 出版日
- 2015-01-24
- 著者
- ["原田 マハ"]
- 出版日
- 著者
- 原田マハ
- 出版日
- 2013-06-07
- 著者
- 原田 マハ
- 出版日
- 2014-06-27
いかがでしたか?原田マハはアート関連の小説だけではなく、幅広いジャンルの作品を書いています。登場人物や、彼らが生きる環境は身近に感じられるものが多いと思いでしょう。ぜひ、今の自分の気持ちにあった原田マハの作品を選んで読んでみてください。明日をハッピーに生きるヒントが得られるかもしれません。