5つの賞を受賞し映画化もされた『天地明察』で、更にファンを増やした冲方丁ですが、もともとはSF作品を多く執筆しており、アニメの脚本やゲームのシナリオを手掛けるなど、幅広い活動を展開していることでも有名な作家です。 今回は日本SF大賞を受賞している『マルドゥック・スクランブル』をはじめとする、SF作品を中心にご紹介いたします。

冲方丁は1977年岐阜県生まれの作家。生後間もなく、千葉に移り、そのあともシンガポール、ネパールと世界を転々とし、同じ場所に4年以上住んだことがないという幼少期を過ごしました。
その海外生活の中で日本語に飢えたという冲方は、英和和英辞典をひたすら読み込んでいたと言います。日本から来た大人たちが残していったものを好き嫌いなく読んだそうで、ジャンルも週刊誌からファンタジーまで様々。そして自分で買った本ではないので途中からだったり、尻切れになっていたりしたそうです。
その限られた中で楽しんでいた読書体験が今の仕事に活かされていると言い、断片的な物語を自分でつくって進めていくことは、現在の想像力の原体験になっていると言います。
様々なジャンルの作品を分け隔てなく読んでいた原体験もあってか、彼は柔軟な発想ができる人物。18歳で作家デビューをした彼は文筆業を進めながら、大学に進学し、何とゲーム会社でも働くという3足のわらじを履いて生活していたのです。
そして2014年には二次創作を認める、というブログでの声明が話題になりました。出版業界では長らくグレーゾーンだった二次創作のジャンルですが、それを作家として公に認めたのです。
彼は「時代の流れ」に沿った決意だとし、海賊版の撲滅、人材育成、広告効果の効果が見込めると語ります。
彼のそのスマートさと柔軟な発想は作品でも大いに活かされており、読者を予想外の世界へと誘ってくれます。
- 著者
- 冲方 丁
- 出版日
- 2010-10-08
- 著者
- 冲方 丁
- 出版日
- 2007-09-25
- 著者
- 冲方 丁
- 出版日
- 2010-03-05
- 著者
- 冲方 丁
- 出版日
- 著者
- 冲方 丁
- 出版日
- 2012-07-20
ガラケーが少なくなってきた今、スマホの次に出てくる新しい通信端末はどんなものでしょうか。SFはそんな身近なところから始まっています。SF好きな方はもちろん、今までSFというジャンルに触れたことのない方にもおすすめの作品ばかりです。どうぞお楽しみください。