バナナの花が好きだから、筆名をばななにしたという吉本ばななの作品は、自然体で読みやすいものが多いです。台湾でもフィリピンでもない、純日本産「バナナ」の味、味わってみませんか?

19歳の少女、弥生が自分の足で1歩踏み出し未来を切り開いていく話です。文章が温かく美しくて読んでいて心地よい1冊。
弥生は両親と年子の弟の哲夫のいる明るく幸せな家庭で育ってきました。弥生はただ幸福な娘なのですが、子供時代の記憶がなく、重大な何かを忘れてしまっているように感じながら日々過ごしています。19歳の初夏の日に弥生は導かれるようにして、変わり者ですがなぜか心惹かれるおばのゆきのの元へ家出することを決意し、おばと共に穏やかな時間を過ごすうちに大事な記憶を取り戻していきます。
- 著者
- 吉本 ばなな
- 出版日
- 1991-09-01
この本の魅力は前へ進む勇気とそれをあと押しする温かさを感じられるところです。
弥生は家出をするときに、次戻ったときにはこれまでの幸せな環境は変わってしまうかもしれないと薄々感じます。それでも弥生は記憶を取り戻すために踏み出すのです。そしてそんな弥生を、魅力的な登場人物たちが温かく支えます。
本の冒頭に「終わってしまったからこそ価値があり、先に進んでこそ人生は長く感じられるのだから。」という一文があります。弥生が思い出した記憶は哀しいものでした。それでもその記憶のおかげで、弥生の今や未来がキラキラと輝き、新たな関係を築いていくのです。
- 著者
- よしもと ばなな
- 出版日
- 2013-08-01
- 著者
- よしもと ばなな
- 出版日
- 著者
- よしもと ばなな
- 出版日
- 著者
- 吉本 ばなな
- 出版日
- 著者
- 吉本 ばなな
- 出版日
- 2002-06-28