日常で起こる不思議なでき事を、独特のリアリティで描くイラストレーターの村上勉。実に出版総数は800を超えています。今回は長く愛される「コロボックル」シリーズをはじめ、猫や魔女、カエル、おばあちゃんなど、笑いあり、涙ありのお話をご紹介します。

この話は、ナナがサトルの人生を語る、猫目線の物語です。サトルが里親を探しながら幼なじみに再会するたびに、彼の過去のエピソードが明かされ、そこにナナの優しい視線が挟み込まれながら物語が進んでいきます。
- 著者
- 有川 浩
- 出版日
- 2014-02-28
人が寄りつかない小さな山でコロボックルと出会い、守りたいと思う主人公。少年らしい優しく正義感のある心は、大人になっても変わりませんでした。
- 著者
- ["佐藤 さとる", "村上 勉"]
- 出版日
- 2010-11-12
ここでおばあさん、落ち込むどころか、俄然燃えます。まだ自分に編めないものがあったと、喜々として挑戦を繰り返すのです。そしてコツコツと編み物を続け、やっと5センチほど編みあがると、なんとその編み物がフワフワと浮き上がるようになるのでした。
- 著者
- 佐藤 さとる
- 出版日
魔女の暮らしが描かれたこの絵本は、グリーンとブルーの2色をテーマカラーにして描かれています。薬草を使って作る魔法の薬や、空飛ぶほうきなど、魔女の暮らしぶりはしゃれていて、不思議な世界です。
- 著者
- 村上 勉
- 出版日
- 2013-09-11
鮮やかなイチジクの木の緑と、赤いポストのコントラストが美しい絵本です。ポテッとして、おじさんみたいなカエルがかわいらしく、村上勉の絵の世界が存分に表現されています。
- 著者
- 山下 明生
- 出版日
- 1976-12-01
村上勉の絵本の世界は、ちょっと不思議で、しかし、誰もが親しみを感じられるような普通の日常や普通の人たちが描かれています。だからこそ、リアリティを持って物語の世界に入り込んで楽しむことができるのでしょう。
本が好きな人であれば、子供の頃、一度は目にした作品があるかもしれません。時代が流れ、絵本が書かれた当初とは人も街も変わった部分があります。しかし、不思議なものへの憧れや冒険心などは、変わらず子供たちの心の中にあるでしょう。
日常の生活からワープするように、ちょっと知的で美しい村上勉の絵本の世界に遊ぶことは、子供たちにとっても、また、親世代にとっても楽しいひと時となるのではないでしょうか。