赤ちゃん絵本から小説、児童文学まで手掛ける中脇初枝。近年話題の本屋大賞をはじめ、様々な賞を多数受賞している中脇の描く物語は人の在り方を丁寧に描いた心にジワジワと染みわたるものばかりです。今回は特に人気の高い代表的な5冊をご紹介しましょう。

幼い子どもが動物を追いかけて逃げられてしまう、そんな日常のよくある何気ない風景を切り取った作品です。文字数はかなり少ないものの、ストーリーがしっかりと描かれています。
- 著者
- ["中脇 初枝", "酒井 駒子"]
- 出版日
祈祷師というものは知っていてもあまり馴染みのない方も多いのではないでしょうか。祈祷師一家の日常から始まる導入部は、祈祷師が身近でない読者にとっては少し異質な家庭に思えるでしょう。そして春永に関しては少し不思議な少女と感じるかもしれません。
- 著者
- 中脇 初枝
- 出版日
- 2012-07-05
学級崩壊の影に隠れ、虐待されていることを見過ごされてきた子どもや、過去に虐待を受けた人間を親に持ち、虐待を受け続ける幼児など、この本に登場する人々や場所はとても身近で、他人事とは思えないリアリティがあります。時には目をそむけたくなるような場面もあるでしょう。
- 著者
- 中脇 初枝
- 出版日
- 2014-04-04
戦争に関することを後世に語り継いでいくことは大変重要なことですね。しかし世代が変わるにつれ、大変難しいこととになりつつあるのも事実です。この物語に出てくる三人は、子どもの目線で戦争を体験しています。なぜ戦争をしなければいけないのか、戦争をして何が残るのか、子どもの立場だからこそわかる真実があるのです。
- 著者
- 中脇 初枝
- 出版日
- 2015-06-18
この物語は児童虐待を描いた『きみはいい子』と同じ町が舞台であり、虐待されている子どもの親も看護師として登場します。児童虐待をされる子供たちにあるのは「いい子じゃない」という呪縛、この物語の主人公である弥生にあるのは「いい子だ」という周りからの評価に対する呪縛です。いい子を演じ続けて苦しい主人公の葛藤が丁寧に描かれています。
- 著者
- 中脇 初枝
- 出版日
- 2015-06-05
中脇初枝の人気作品を5つご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。どの作品も文字数の割にテンポが良く一気に読めてしまいますが、登場人物の心がしっかりと描かれていますので読み終わった後にふと自分だったらと考えさせられてしまうかもしれません。暗めなテーマを扱いながらも読み終わった後は温かい気持ち、すっきりした気持ちにさせられる中脇初枝の物語。ぜひ気になる作品から手に取ってみてくださいね。