坂東眞砂子は、精緻な歴史描写と背筋が粟立つようなホラー展開が魅力の作品を、数多く送りだしてきた小説家です。確固たる主観を持ち、自らの生み出す作品に、日々の生活や思考を色濃く反映しているのが特徴となっています。

本作は直木賞の受賞作であり、初めて坂東作品を手に取る人にもおすすめです。3部構成で多数の登場人物と時系列を処理していることから、読者は山妣に対するイメージを二転三転させられるでしょう。作中で姿を変えていく山妣の行く末を、迫りくるような文体で堪能できるはずです。
- 著者
- 坂東 真砂子
- 出版日
- 1999-12-27
本作のテーマは、持統天皇が権力のもとに歩んできた人だといえるでしょう。一見非情で凄惨なようにも思えますが、物語が展開していくうちに、その影にある様々な登場人物の想いや葛藤、持統天皇自身の信念なども伝わってきます。絶対的な立場に君臨していたからこそ、孤独に戦う姿には、共感も生まれるかもしれません。
- 著者
- 坂東 眞砂子
- 出版日
- 2015-01-20
島清恋愛文学賞を受賞した作品です。坂東作品の多くは、因習が重なり合った地方を舞台にしていることが多いですが、今作の舞台は東京であり、雑踏と群衆が満ちる世界でストーリーが展開されているという特徴があります。
- 著者
- 坂東 眞砂子
- 出版日
- 1998-10-20
『傀儡』というタイトルが、叉香の仕事だけではなく、それぞれ生き様や、裏権力の世界、欲望に振り回される様子など、多様なニュアンスを含んでいます。まったく異なった背景を持つ4人を描写しているため、感情移入しやすい人物がいるかもしれません。本来であればお互い交わらずに暮らしていたはずの人々が、怨念にとりつかれ互いに影響を及ぼし合う姿は、読み応え十分となっています。
- 著者
- 坂東 眞砂子
- 出版日
- 2012-07-20
実写映画化もされた坂東眞砂子の代表作のひとつです。その後コミカライズもされており、より多くの坂東ファンを獲得するきっかけにもなりました。
- 著者
- 坂東 真砂子
- 出版日
いかがでしたか?どの作品から読み始めても、坂東眞砂子の世界にひたれること間違いなしです。興味をもった作品をぜひ手にとってみてください。