ファンタジー小説でデビューを飾りながらも、短編SFやミステリーアンソロジーなど、当時から多彩な実力を惜しみなく発揮し続けていた田中啓文。シナリオライターや新作落語の講じ手としても活躍する、田中の世界は、とどまるところを知りません。

本作は、古事記をモチーフとして用いており、田中啓文の民俗学的な視点が感じ取れる一冊です。ホラー小説ではありますが、得意のミステリーのスタイルも取り入れており、伝記として「イザナミ」や「イザナギ」などについても詳しく触れられるなど、豆知識となる情報も満載となっています。
- 著者
- 田中 啓文
- 出版日
第2回ファンタジーロマン大賞で、佳作入選をした田中啓文のデビュー作です。応募時のタイトルは『凶の剣士』であり、発行時に『背徳のレクイエム 凶の剣士グラード』となりました。
- 著者
- 田中 啓文
- 出版日
表題作以外にも、田中作品に見られるダジャレとギャグ、シリアスな世界観が絶妙なバランスで混ざり合った作品が収録されています。知識生命体から、敵意を込めた禅問答を送られてしまった「ブラックホールの中にホトケはおらぬか、そもさん」や、大量の吐しゃ物と共に銀河を渡った物語「嘔吐した宇宙飛行士」など、どれも魅力的な遠未来のストーリーです。
- 著者
- 田中 啓文
- 出版日
「辛い飴」のほかにも、デビュー作である「渋い夢」や、特別編にあたる「さっちゃんのアルト」など、全8編が収録されています。音楽とミステリーが絡み合う、本格的な推理作品であり、ジャズファンからの支持も厚い一冊です。日本推理作家協会賞・短編部門を受賞した「渋い夢」は、田中啓文が、より本格的に推理ジャンルに進出した作品だと言えるかもしれません。
- 著者
- 田中 啓文
- 出版日
- 2010-11-11
本格ミステリーとして、トリックや探偵節が炸裂したと思いきや、元SM嬢の亡者と、獄卒になった元客が出会ったり、とにかく突拍子もないスタイルが特徴です。ただのダジャレものかと思い込んでいれば、衝撃の展開が待ち構えているものもあります。元のネタを知っている人にとっては、パロディとして楽しめるポイントもあちこちに散らばっているでしょう。
- 著者
- 田中 啓文
- 出版日
- 2016-09-06
いかがでしたか?様々なジャンルで活躍を続ける田中啓文。あなたの好みに見合うものもきっと見つかるはずです。ぜひ、気になったものから手にとってみてください。