エンターテイメント性の高いミステリー作品が老若男女に支持され、以後の作家にも大きな影響を与え続けている綾辻行人。ホラーとミステリーが融合したような、独特の雰囲気を持つ作品を紹介します。

エラリイやカーといった、大物ミステリー作家の名前をもじってメンバーのあだ名にっているという点が「本格感」を演出しているところでもあります。そして、離島で事件が起こるという王道な設定とアガサ・クリスティの名作『そして誰もいなくなった』を意識した展開が、中盤までに読者の期待を高めてくれます。
- 著者
- 綾辻 行人
- 出版日
- 2007-10-16
心霊の儀式、住民と客の因縁など不気味な雰囲気が満載で、まさに綾辻行人らしい作品です。
- 著者
- 綾辻 行人
- 出版日
- 2012-06-15
ジャンルとしてはホラーに分類されるでしょうか。都市伝説のような社会生活に溶け込んだ恐怖というのは、現代人に馴染み深いせいか妙な説得力を持ち、得体のしれない何かから逃げるという構図と学園モノというのは親和性が高く、綾辻行人の題材選びの巧いところでもあります。
- 著者
- 綾辻 行人
- 出版日
- 2011-11-25
全寮制の女子学園は、外部との接触が限られているという点がミステリーの題材にはうってつけなのかもしれません。
- 著者
- 綾辻 行人
- 出版日
- 1997-11-14
ホラーとミステリーの融合という点では、綾辻行人の得意技ではありますが、本作では精神病棟を舞台にしています。心霊現象や怪物とは違い、精神世界は外から見えません。
- 著者
- 綾辻 行人
- 出版日
- 2011-04-23
小説としての描写は最小限に、作者からの犯人当てクイズという形をとった珍しい短編集です。近年、ホラーテイストが強い作品が多い中、この一冊は読者への挑戦状であり「綾辻行人はミステリー作家である」という原点回帰であるかもしれません。
- 著者
- 綾辻 行人
- 出版日
- 2017-02-15
それぞれが独立した短編ですが、由伊という人物が登場するのは共通です。しかし、それぞれの由伊は関連がありません。同じ名前の別人物が登場し続けるという不思議な演出です。
- 著者
- 綾辻 行人
- 出版日
- 2009-01-24
内容は非常にグロテスクです。執拗に描かれた殺害シーンは血だらけでドロドロ。救いのないストーリーは悲惨さを助長させています。読む人によっては嫌悪感を感じるかもしれません。
- 著者
- 綾辻 行人
- 出版日
- 2011-08-25
雪に囲まれたクローズドサークルで起こる見立て殺人。横溝正史などの古典的ミステリーのファンが楽しめる要素がたっぷりと入っているのが嬉しいところです。
- 著者
- 綾辻 行人
- 出版日
- 2014-03-25
このタイトルは何と読むのだろう、と思った方も多いかもしれません。「みどろがおかきだん」と読み、9つのつながった奇談から成っています。ジャンルを分けるなら、その名前の通りミステリーやホラーではなく、奇談や怪談というのがぴったりです。
- 著者
- 綾辻 行人
- 出版日
- 2014-06-20
京都在住のミステリー作家「私」が、ある日体調を崩し、通りすがりにあった深泥丘病院に検査入院するところから話は始まります。京都を舞台にしているはずが、少しずつボタンを掛け違えるように日常がずれていきます。なにかがおかしいと感じる「私」が普通なのでしょうか。ずれた世界を日常として、当然のように生きている「妻」と「病院の人々」が普通なのでしょうか。
ちちちという妙な声とともに現れるようになった「顔」。長く住んでいるはずの市内に、「私」の知らない路線があり、得体のしれない邪悪なものがやってくる「丘の向こう」。虫歯が痛みはじめて思い出したのは、昔、妻の実家がある島で行った歯医者の治療法。その治療法は一生もので……「サムザムシ」。
そのほか6話の最初から最後まで、少し不気味な、なんとも言えない居心地の悪さが続きます。
「綾辻行人未収録作品集」となっている通り、今までに発表された作品の後日談や番外編を集めた作品集です。作品を100パーセント味わいたい方は『人形館の殺人』『どんどん橋、落ちた』『眼球綺譚』『フリークス』と、綾辻行人の他作品を先に読むことをおすすめします。
- 著者
- 綾辻 行人
- 出版日
- 2017-02-24
本格的だがエンターテイメント性が高い……そんな綾辻行人作品は古いものでも安心して読める面白さです。紹介した作品以外にもたくさんの名作があるので、順番に読んでいくことをおすすめします。