終戦直後、太宰治などと並び、無頼派作家として活躍した檀一雄。虚無的且つ自嘲的なその作風は、当時の若い読者たちから絶大なる人気を博しました。ここでは、食に関するこだわりが強かったことでも知られる檀一雄の、おすすめ作品をご紹介していきましょう。

鶏の白蒸し、カレー、コロッケ、ローストビーフにクラムチャウダー、そしてボルシチ。作品内には92種類にも及ぶ、多種多様な料理が登場します。ふらりと旅に出ては各地の食市場を巡り、様々な料理を実際に食してきたという檀一雄。その食に対する、愛着のようなものの強さには驚かされるばかりです。
- 著者
- 檀 一雄
- 出版日
- 2002-09-25
それぞれの登場人物が、とても生き生きと描かれている作品です。檀一雄自身の姿と重なる主人公は、どこまでも自由奔放。この作品でも、著者が料理にこだわる様子が、様々な場面で綴られています。やがて妻も愛人も置いて、ニューヨーク、パリ、ロンドンを巡る放浪の旅へと出てしまうのですが、どこか憎めない魅力を感じてしまうのです。
- 著者
- 檀 一雄
- 出版日
- 1981-07-28
その土地土地の名産を食べ、酒を飲み、また美味しいものを探し求め旅をするという、それだけの内容なのですが、読んでいてわくわくが止まりません。国内では南は九州、北は北海道まで。海外へ行けばスペイン、ポルトガル、ソ連、オーストラリアなど。まったく臆することなく、縦横無尽にどこまでも行ってしまう姿には、とんでもないパワーを感じます。
- 著者
- 檀 一雄
- 出版日
- 2004-04-25
太宰治が38歳で自殺、坂口安吾が48歳で脳出血のためそれぞれ他界し、「最後の無頼派」作家と呼ばれた檀一雄の元には、生前の彼らの真の姿を知りたがる声が多く届いたことでしょう。本作では、新聞や雑誌、小説やエッセイなど、様々なところで書かれた彼らに関するエピソードが、1冊の本に集約されています。
- 著者
- 檀 一雄
- 出版日
- 2016-01-23
なんとも破天荒で型破りな主人公の姿から、目が離せなくなってしまうでしょう。物語には魅力的なキャラクターが、続々と登場してきます。主人公の周囲を彩る女性たちとの恋の行方も綴られ、青春小説としても読むこともできる作品です。
- 著者
- 檀 一雄
- 出版日
- 2008-07-25
檀一雄のおすすめ作品をご紹介しました。リズミカルな文体が癖になる、切なくも魅力的な作品ばかりですから、興味のある方はぜひ読んでみてくださいね。