お仕事大好きアラサー女子にモテ期到来
仕事。仕事、仕事! 仕事大好き三田村奈津美は年収が500万を越えたので、3LDKの部屋に一人で住んでいます。二十代後半、今風で言うとアラサーに分類される奈津美は、恋愛音痴でもありました。
モテ期も知らず、母親との間にも不安定な要素がある彼女は、ある日自分の人生に疑問を抱きます。仕事一辺倒だった上に、栄養失調の体調不良で気が弱くなっていたので、仕方のないタイミングです。
そんな奈津美の日々に、新しい風が吹き込んできます。昇進も近い彼女の前に現れたのは3人の男性でした。知り合ううちに奈津美は、恋を実感していくのです。
- 著者
- 山崎 マキコ
- 出版日
- 2007-12-06
人間関係に関して鋭くメスを入れたのが『ためらいもイエス』です。家庭の事情、不倫相手、3人の男性、同じ会社の後輩の女の子といった面々が登場します。
奈津美は「仕事が好きだ」「仕事は自由をくれた」「私の人生に男はいらない」と、作中で断言してしまうほどの仕事人間です。仕事は彼女の人生の指針であり、無くてはならない芯ともなっていたのでしょう。
そんな彼女が新しい道を歩き出したきっかけは、浮いた話の無い彼女を思っての母親からのお見合いの打診でした。知り合った男性はギンポ(スズキ目の食用の魚)に似た、魚のような風貌の神保さん。彼との出会いをきっかけに、彼女は縁のなかった恋や愛の世界に踏み出してきます。
仕事一筋だった女性が、新たな幸せに向かっていく姿の初々しさや切なさに、頷ける女性はきっと多いでしょう。はじめての恋の懐かしさにふれられるかもしれない、そんな本書を読んで、心をあたためてほしいです。
山崎マキコが贈る、泣ける恋愛小説
6年間という長い間、実入りのない盆栽師の丁稚として働いていた長瀬繭子と、兄弟子の松本慎一。大学の先輩後輩という関係ながら、この兄弟子は無愛想な性格です。
修行中のある時、お客として訪れた高野という大人の雰囲気漂う男性に見初められてしまいます。とってもお金持ちで爽やかですが、奥さんがいます。そんな彼に愛人になって欲しいと頼まれた繭子は、盆栽か愛人かの選択を迫られるのでした。
- 著者
- 山崎 マキコ
- 出版日
兄弟子である松本の盆栽知識から盆栽師としての道を定め修行をつづけてきた繭子に、薄々勘づいていた現実が襲ってきたのです。現在の己の収入が実質無いことと、愛人になることでの利益、そして世間の目と、自分の思い。比較された貧乏盆栽師(修行中)生活と、裕福な高野の愛人となる生活とは、あまりに対照的です。その全ての要素を天秤の上に乗せられ、繭子は自分に問います。
物語がすすむと高野は繭子に、仕事を辞めて傍に居て欲しいという望みまで打ち明けます。自分の思いに正直な彼に、またしても突き付けられる選択肢。どんな選択をしても責任を取るのは自分自身で、こればかりは誰にも任せられません。
本当に欲しいものを手にするために、自分は何を捨て、何を選ぶのか。この作品は男性にも女性にも読んで欲しい一冊となっています。
三十路女と草食男子の不思議なふたり暮らし
上司との不倫関係を解消したことで、本宮つぐみは閑職に左遷されます。キャリアウーマンとして仕事ができただけあって、この事態に彼女は突然人生にストップをかけてしましました。
この作品は、恋に仕事に自分の存在意義に問いかける物語です。つぐみは、自暴自棄になりながら初めて夏休みを取ることにしますが、何故か会社の後輩の桜井と出かけることになります。しかもその後同棲することになるという展開!押しかけ女房ならぬ押しかけ草食男子ですね。
- 著者
- 山崎 マキコ
- 出版日
- 2010-08-04
『ちょっと変わった守護天使』は、30代女性の内面を赤裸々に書いた作品です。
自分らしく生きるには努力が必要かもしれません。社会に弾かれないように気を遣う場面もあるでしょう。しかし、悔しい我慢や苦しい努力もなく、ありのままを肯定してくれる存在がいたら、どうでしょうか。
作中でも、常に頑張ってきたつぐみは、頑張らずにいさせてくれる桜井の側に、感じたことのない居心地のよさを覚えていきます。読み手の心までリラックスさせてくれる内容です。
コミカルに描かれているようで、この作品は深い愛情を擁しています。いまいち会話が噛みあわないながらも、互いを思う誠実さが含まれています。赤裸々に書いてあるだけあって、リアルさも増しているのもさることながら、どこかファンタジックでもあり、疲れた心に癒しをあたえてくれる作品です。