倉知淳のデビュー作であり、「猫丸先輩」シリーズの第一作!
神出鬼没で破天荒な「猫丸先輩」は、30歳で職業不明。小柄で猫のように真ん丸な目、だぶだぶの黒い上着を着て、長い前髪で顔が半ば隠れています。好奇心旺盛で口も達者。「猫丸先輩」と呼ばれてはいますが、それが本名かどうかは定かではありません。
そんな猫丸先輩が、不可能状況下の事件の数々を見事に解決していく、大人気シリーズ第一作です。
7編の短編に解説編的な2編を加えた短編集です。船上・怪アパート・寄生虫館……いろいろな舞台で猫丸先輩が事件に首を突っ込み、謎を解き明かしていきます。
- 著者
- 倉知 淳
- 出版日
- 1998-01-01
周囲に高いところがないにも関わらず、何故か20m以上の高さから落ちた遺体の謎を解く「空中散歩者の最期」や、魔法を見せると少女に約束した「おじちゃん」の死を巡る物語「約束」などが収録されています。
ホラー調やハードボイルド、メルヘン風など各短編は作風もバラエティーに富んでおり、またそれぞれに手法が異なります。最後には驚く仕掛けも用意され、物語同士は意外な繋がりもあるとか?
読むうちに猫丸先輩のキャラクターに夢中になる、癒し系ミステリー。少し聞いただけで事件の真相を言い当ててしまう彼は、まさに安楽椅子探偵です。本編を読み終わった後は、ボーナストラック(解説)も必読。倉知淳の器用さを見せつける作品です。
元国民的大スターの道楽探偵が事件を解決!
かつての国民的大スター・片桐大三郎。しかし突然聴力を失ったことで俳優を引退し、今は芸能プロダクション「片桐プロモーション」の社長に。さらに彼は警察の事件捜査に協力するのが趣味。耳が聞こえない大三郎ですが、プロダクションの新米社員・野々瀬乃枝(通称・のの子)が常に同行し、パソコンを使って大三郎の「耳代わり」をしていました。
大三郎とのの子のコンビが遭遇する事件を、季節に分けて4編収録。第1話「冬」では新宿駅のホームでニコチン溶液を注射されて殺された男の事件を追い、第2話「春」ではウクレレがなぜ撲殺の凶器に選ばれたかという謎に迫ります。そして第3話「夏」は誘拐事件とその驚愕の真相を、ラストの第4話は「幻のシナリオ」消失事件を描いた短編集です。
- 著者
- 倉知 淳
- 出版日
- 2015-09-24
本作はエラリー・クイーンの「ドルリー・レーン悲劇4部作」をモチーフとして描かれています。各章がなぜ四季になぞらえられているかも、読み進めていくとわかるようになっており、本家の設定を上手く活かしながら新しい謎を据え、ミステリーとして成立させています。本家のエラリー・クイーン作品を知っていればなお面白い、しかし知っていても騙されてしまう巧妙な謎が仕掛けられています。
スターオーラを撒き散らし、いたるところでサインや写真を求められながら探偵活動をする大三郎。彼を初めとした濃いキャラクターたちが繰り広げる捜査劇は、殺人・誘拐・盗難とボリューム満点です。ぜひコミカルな謎解きを楽しんでください。
倉知淳の才能が光る本格的ミステリー作品!
稲岡市というのどかな町でほのぼのと暮らしているシングルマザーの知子。しかしその町で通り魔による連続殺人事件が発生します。女子高校生の遺体が発見され、事件現場には「全能にして全知の存在から電波を受信している私を妨害しないで頂きたい」と書かれた謎多き怪文書がばら撒かれていました。
通り魔によって殺害されたのは全部で4人。年齢も性別もバラバラで共通点はありません。被害者たちを繋ぐミッシング・リンクとは一体何か。知子は幼馴染の正太郎や記者の水嶋と共に事件の真相に迫っていきます。
第1回本格ミステリ大賞受賞の本格ミステリー作品です。
- 著者
- 倉知 淳
- 出版日
- 2003-05-24
知子はシングルマザーで、心に傷を負いながらも、アイドルに夢中な娘の実歩とお節介な父の嘉臣の3人で賑やかに暮らしていました。彼女の周囲の人たちも風変わりではありますが、とても楽しい人たち。今回の探偵役となる知子の同級生・正太郎は大学卒業後も定職に就かず、子どもたちに絵を教えています。
作りこまれた世界観と、ひとりひとり個性のあるキャラクター。読みやすい文章の中に伏線が見事に張られています。
また、殺人事件のシーンと並行して挿入される、何者かが被害者に似た特徴を持つフィギュアを作っている非常に不気味なパートがあり、それが作品をひとつの輪に。登場人物はみな何かに対する「オタク」ばかりですが、これがどうラストに繋がるのか最後までハラハラしながら読み進められます。