追いつめる
スリリングなストーリーにハラハラしたり、主人公の魅力に惹きつけられたりと、面白いハードボイルド小説には心底わくわくさせられますね。ここでは、己の信念を曲げずに闘う男たちがかっこいい、おすすめの作品をご紹介していきましょう。

神奈川県警の刑事である主人公の二村永爾は、ある日の仕事帰り、どぶ板通りの裏路地で、明るく陽気な酔っ払いビリーと出会います。一緒に酒を飲んでいたところ、「夜間飛行をしなければいけないので車で送ってほしい」と言うビリー。
- 著者
- 矢作 俊彦
- 出版日
真保裕一によるベストセラー小説『ホワイトアウト』は、ダムを占拠したテロリストたちから人質を救うべく、単身立ち向かっていく男の姿を描いたアクション・サスペンスです。映画化もされたことでたいへん話題になりました。
- 著者
- 真保 裕一
- 出版日
- 1998-08-28
バーの雇われマスターを勤める主人公の島村圭介は、晴れた日には、公園で酒を飲むのが習慣になっています。重度のアルコール中毒のため、震える手でウイスキーを飲みながら、近づいてきた小さな女の子と少し話をしました。
- 著者
- 藤原 伊織
- 出版日
- 2014-11-07
主人公の志田司郎は、兵庫県警の刑事です。神戸を拠点として、日本中に勢力を広げようとする暴力団組織「浜内組」を撲滅するべく操作を続けてきた結果、企業舎弟(暴力団の資金獲得用の企業・従業員)である会社の社長、青谷の尻尾を捉えました。追いつめる
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敗戦によって満州からの引き揚げ者となった伊達邦彦は、戦争によって心に傷を負い、何も信じることができなくなっていました。容姿端麗で頭脳明晰。一見物静かにも見える彼の内側には、怒りや憎悪が渦巻いていたのです。
- 著者
- 大薮 春彦
- 出版日
たくさんの人たちが行き交う新宿の街で、爆発事件が発生しました。爆弾を持っていたのはフリーライターの筧俊三。
- 著者
- 逢坂 剛
- 出版日
- 2014-03-20
主人公の立原章司は40歳の会社員。4年前に妻と離婚したことをきっかけに、ふと「身体の中で何かが止まった」感覚に陥ります。立原はそれからボクシングジムに通うようになり、身体を鍛え上げ日々強くなっていきました。
- 著者
- 北方 謙三
- 出版日
かつて有名な登山家であった主人公の渋谷は、今では三浦半島で小さなボート屋を経営しています。恋人の順子は、渋谷との登攀中に死んでしまった登山仲間、高梨の元恋人だった女性で、彼は今でも高梨が死んだことを引きずりながら、静かに穏やかに暮らしていたのです。
- 著者
- 志水 辰夫
- 出版日
渋谷のストリートギャング達を束ねる組織「雅」を結成し、ファイトパーティーを開催することで金を稼いでいるアキとカオルは、ある日、仲間が持ち帰ってきた鞄の中身を見て驚愕します。
- 著者
- 垣根 涼介
- 出版日
工場の鉄屑を回収して回る「ダライコ屋」をしている友永章一は、交通事故に遭い全治1ヶ月の重症を負いました。
- 著者
- 黒川 博行
- 出版日
- 2005-05-01
復讐を横取りされた男・鈴木、仕事で殺してきた人々の霊に苦しめられる自殺専門の殺し屋・鯨、名を上げるべく奔走するナイフ使いの若き殺し屋・蝉が、押し屋と呼ばれる殺し屋を追う「殺し屋」小説。
主人公である平凡なサラリーマン鈴木の妻が、突然殺されてしまうことから物語が始まります。復讐を誓った鈴木は、平凡だった日常を捨て、裏社会にその身一つで飛び込んでいくのです。しかし、妻を殺した犯人は押し屋と呼ばれる殺し屋に殺されてしまいます。鈴木は上司の命令で押し屋を追いかけますが、さらにまったく違う思惑で別の殺し屋達が押し屋を追い、交わることのなかったはずの3人が交わり、物語は予想をはるかに上回る展開を迎えることに。
- 著者
- 伊坂 幸太郎
- 出版日
- 2007-06-23
鈴木はとりわけ強いわけでもなく、私たちの身近にいるような男。そんな彼の目線で語られるストーリーを読んでいると、読者自身も裏世界に入り込んでいくような感覚に陥れます。また、各々苦悩を抱える殺し屋の鯨や蝉の視点で語られる場面もあり、三者三様の、全く世界観の違う視点で同じ人物を追っていくこの物語は、最初から最後まで疾走感溢れ、一気に読みたくなる小説です。
主人公、城見は、父親が経営していたスーパーの粉飾決済によって服役していました。それが原因で妻と別れ、服役後に唯一残されていたバッティングセンターを経営しています。
ある日、服役中に知り合った仲間に銀座のバーに呼びつけられるのです。そこから彼はたくさんの事件に巻き込まれていきます。
- 著者
- 藤田宜永
- 出版日
- 2012-11-15
主人公は、父親から譲り受けた会社をなんとか保とうとして、粉飾決算に手を出してしまった、城見という50歳のおじさんです。妻から別れを告げられ、子どもからは恨まれていました。
古いバッティングセンターには様々な人が集まってきます。主人公はその生活に満足しながら、そして集まってくる客や古い知り合いの様子を見ながら、人生をやり直していくのです。
50歳の男性で、お金も無くて家族もいなくて、ただバッティングセンターがある、という状況だけでも、哀愁漂うリアルさを感じることでしょう。悲しい話かと感じますが、それは違うと分かるはずです。主人公の温かい人柄から、トラブルに見舞われるたびに思わず「がんばれ!」と声をかけたくなってしまうでしょう。
昔は頑張ってきた人だからこそ、こんな第二の人生があってもいいな、と思える作品です。
おすすめのハードボイルド小説をご紹介しました。どの作品の主人公もとてもかっこよく、闘う男たちの姿に心惹かれてしまいます。興味のある本があれば、ぜひ読んでみてくださいね。