ハンガリーに生まれながらも戦争で国を離れざるを得ず、移住後に一から言葉を学び、小説家として名を成したアゴタ・クリストフ。故国への思いや、戦争下の残酷さを描いていますが、簡素で飾らない作風で、作品はどれも読みやすくて面白いものばかりです。

全編が少年二人の書く日記の体裁をとっています。アゴタ・クリストフがスイスに移住して数年後、現地語であるフランス語を苦労して学び初めて書いた小説で、一躍脚光を浴びた出世作です。著者本人の、いつも一緒だった一つ上の兄と過ごした日々や、町の人々の思い出もモデルとされています。
- 著者
- アゴタ クリストフ
- 出版日
『悪童日記』では日記形式でしたが、この作品では一般的な小説の体裁で書かれています。抑制のきいた文体はそのままに次々と展開が進み、いくつもの謎が重なるミステリー風の趣もあり一気に読める作品です。
- 著者
- アゴタ クリストフ
- 出版日
食文化が異なるためほとんど食が進まない、親切にはされるがどうにも動物園に捕らえられたような居心地の悪さを感じる、安全すぎて何も考えることがなくただ時間が過ぎるのを待つだけといった、実際に経験していないと分からないリアルな体験談が、淡々と綴られています。
- 著者
- アゴタ クリストフ
- 出版日
- 2014-09-23
双子三部作の後に書かれたこの作品は、登場人物は異なるもののとても近い雰囲気を持っており、ぜひ続けて読みたい作品です。アゴタ・クリストフにとってはそれだけ重大なテーマであったことが改めて感じられます。
- 著者
- アゴタ クリストフ
- 出版日
スイス移住後、小説家デビューの前に書かれた、とても短い戯曲5作品が収録されています。
- 著者
- アゴタ クリストフ
- 出版日
一つの強い思いに駆られ書かれたであろう作品たちですが、人生、愛、エゴ、障害、仕事、貧困、文化についてなど、実は非常に幅広い思索のきっかけを提供してくれます。読むほどに、世界中で様々な人々に読まれている理由と魅力が分かることでしょう。