小説界のタランティーノともいわれ、エロ・グロ・バイオレンス満載の作品を次々と発表している樋口毅宏。サブカル要素も強く、コアなファンも多い氏ですが、何と2016年9月に作家引退を表明。今だからこそ読みたい樋口作品5選を集めました。

2ヶ月前、下水管工事の作業員たちがゲリラ豪雨によって死亡した事故。泰によると、この事故は陰謀によって仕組まれたものであるらしいのです。しぶしぶ町へと出かけていく太郎。しかしここに、太郎の過去が大きく絡んできます。中国にいた頃、太郎は人身売買の目的で連れ去られた少女を取り戻そうとしていたことがありました。連れ去ったのは、島田芳一という男。太郎の親友・京介を殺し、彼が率いていたチームを乗っ取った男でした。
- 著者
- 樋口 毅宏
- 出版日
- 2012-01-28
導入部の1章では、吉良正和という男が民宿雪国を訪ねてくるところから物語が始まります。しかしなぜかヤクザが民宿を占拠していたり、押し入れに手足を縛られた警官がいたりと、異様な雰囲気が……。そしてもう1人を加え、8人のうち7人がこの1章で殺されてしまいます。やがて徐々に明らかになる雄武郎の過去。それを暴き出すことはできるのでしょうか。
- 著者
- 樋口 毅宏
- 出版日
- 2013-10-11
主人公の宇津木は、アメリカのボストン大学に籍を置く優秀な学生。そんな彼がアメリカに対して執拗な憎しみを見せ、原爆を落とそうと企むストーリーです。この時代にこのようなテーマを扱うことは各所に様々な衝撃を与えることと思われますが、それが逆に原爆問題への新しいアプローチ方法とも見て取れます。ネタとサブカル要素は今回も満載。オマージュに次ぐオマージュの連続で、重いテーマでありながら一気読みせざるを得ない作品となっています。
- 著者
- 樋口 毅宏
- 出版日
- 2014-01-08
バブル期はトリコの青春時代。彼女には当時好きだった「ドルフィン・ソング」というバンドがいました。ボーカルの島本田恋とギターの三沢夢二からなる2人組の音楽ユニットですが、彼らは三沢が島本田を殺害するという衝撃の理由によって活動を停止していたのです。タイムスリップしたことでかつて持っていた音楽熱を取り戻したトリコは、自分がこの時代に来た目的はドルフィン・ソングの解散を阻止することだと考え、それを実行に移すことにします。
- 著者
- 樋口 毅宏
- 出版日
- 2015-10-15
戦後最大のヒーローにして暴君の虐待に耐える青年を描いた「野心1963」、デビュー20年の落ちこぼれ中堅レスラーが後輩の引き立て役に挑む「人生リングアウト」をはじめ、全8編を収録。あの力道山が実名で描かれ、その他にもアントニオ猪木や長州力、前田日明ら有名レスラーを彷彿とさせるキャラクターも多数登場します。前半は事実をベースにした物語が多く、後半はオリジナル要素が満載。しかも実際のプロレスの歴史をほとんどなぞって描かれているため、プロレスファンであれば、誰のどのエピソードなのかすぐにわかるかも知れません。
- 著者
- 樋口 毅宏
- 出版日
- 2016-09-02
大量のオマージュとサブカル要素。そのマニアックさが魅力の樋口毅宏作品。頭を空っぽにして楽しんでみてください。