子供の成長過程において、9歳という年齢は大転換期であると言われています。学校での学習内容がガラリと変わり、ついていけなくなる子が増えることで「9歳の壁」という言葉も存在しているくらい気になる時期に、おすすめしたい絵本をご紹介します。

本の作りがとにかく斬新です。はじめは普通に読んでいたはずが、本を少しずつ回しながらでないと読み進められなくなっていくので、読み聞かせするにはちょっと高度な技術が必要かもしれません。ラストは本も逆さまになるため、ちゃんと地球の裏側まで来れたんだな、と実感できるようになっているのです。思わず唸ってしまうユニークさがあります。
- 著者
- 川端 誠
- 出版日
絵は長谷川義史が担当。表紙に描かれているのは瀬戸内の穏やかな海です。8月6日、その日に起きた悲惨な出来事から逃げ惑う人々であふれかえり、すっかり姿を変えた広島の景色。海のブルーにはひたすらに静けさが漂うようで、その対比から、ただならぬことが起きたのだということがわかり、ぐっと胸に迫ってくるのです。
- 著者
- 中川 ひろたか
- 出版日
- 2011-07-15
文はすべてひらがななので、字を覚えたての子供でもひとりで読めますが、心身ともにぐっと成長する9歳にこそ読んでほしい一冊。和田誠のほのぼのした絵が、ひろくんの素直さと、とてもマッチしています。
- 著者
- 中山 千夏
- 出版日
- 2005-07-01
ロバート・イングペンの細密画に圧倒されることでしょう。まさに、生き物たちが今にも動きだしそうなのです。そして、そのいのちを終えて、もう動くことはなくなった姿も描かれています。生きている様も、おわりを迎えた後も、それぞれがとてもリアルに、丁寧に描かれ、タイトルでもある「いのちの時間」が分かりやすくビジュアル表現されています。
- 著者
- ブライアン メロニー
- 出版日
- 1998-11-25
小学校低学年の時は苦手ではなかったのに、中学年になり学習内容のレベルがぐんと上がったことによって算数に苦手意識を持つ子が増えることもあるでしょう。そんな時に、この本が算数への興味を取り戻すきっかけになってくれるかもしれません。読む際には、問題をその場で解きたくなった時のために紙と鉛筆をそばに置いておくのがおすすめです。
- 著者
- ジョン・シェスカ
- 出版日
小学校中学年となる9歳という年齢は、低学年の時よりも、考える能力が飛躍的に伸びる時期。だからなのか、急に本を読むのが好きになる子が増えてくるとも言われています。
本を読み、「面白かった」「つまらなかった」という単純な言葉だけでは終わらない、様々なバリエーションのある感想が持てるようにもなるでしょう。語彙も増えてくるこの時期にこそ、考える力を身につけてほしいものです。ご紹介した本が助けになりますように。