【3歳〜】はからせてくださーい
『どうぶつしんちょうそくてい』は、さまざまな動物の身長を測らせてもらうお話です。
動物園の身長測定の日です。果たして動物たちは身長を測らせてくれるでしょうか?
保育園幼稚園に通い始め身長を測ってもらう機会が増える3歳前後のお子さんにとって、身長測定は身近なテーマ。動物達の身長はどうなのだろうとワクワクさせてくれる一冊。
- 著者
- 聞かせ屋。けいたろう
- 出版日
まずはウサギ。みみをぴーんと伸ばしてますが、測るのは頭の先まで、40cmです。
カンガルーはジャンプして止まってくれません!残念……測れません!
キリンは特別な身長計で、520cm。
コウモリは逆さに測り、コアラは……登って寝てしまいました。
動物園の身長測定は波乱万丈です。ズルをするワニ、仁王立ちのシロクマ、寝てしまったコアラはどうなるでしょう?
様々な動物の個性や身長を知ることができて、自分との比較をしてみても楽しめます。身長測定が苦手なお子さんは、もしかしたら、マイペースで測定できないカンガルーやコアラの姿に自分を重ねてほっとするかもしれません。
本を読んだ後、身長測って測って、と家族や兄弟で盛り上がれそう。読み聞かせにもピッタリです!
【小学校低学年向け】どうぶつにだってことばがあるのだ
『ドリトル先生アフリカへいく』は、動物の言葉がわかるお医者さんのお話。
ドリトル先生はイギリスのお医者さん。動物が大好きで家でたくさんの動物を飼っていましたが診察室にも動物があふれ、不潔だからと患者が減ってしまい、貧乏に。
そんな時、飼っていたオウムが、動物の言葉を教えるから動物の医者になれば、とアドバイス。そういうわけで、ドリトル先生は動物のお医者さんになったのです。
- 著者
- ["ヒュー ロフティング", "南條 竹則"]
- 出版日
そんなドリトル先生の評判を聞いた人から、アフリカのサルに恐ろしい疫病がはやっているので、アフリカへ来てください、と頼まれます。アフリカへは船で渡ったのですが途中座礁。ロープをつたいやっと島にたどり着いたものの、人間嫌いの島の王様に牢に入れられます。
ドリトル先生大ピンチ!も、オウムの機智でなんとか脱出。無事サルを治療しはじめるも、忙しくなりすぎ……アシスタントをライオンに頼むも断られ、カモシカもヒョウもみんなライオンの真似をして手伝えない、との返事。
ドリトル先生の苦難はまだまだ続きます。いったいどうなるのでしょうか?
親に頼りっきりだった保育園幼稚園時期を卒業しはじめる小学校低学年時期。船で冒険に出る、島で脱出劇、などワクワクドキドキの冒険談は、自立に向けての背中押しとなることでしょう。動物と話せる、という設定も、低学年ならではの想像力で共感し、物言わぬ動物に対する優しさも育っていくはずです。是非さりげなく目につく所に置いてみてくださいね。
【小学校高学年向け】心臓の鼓動の数が寿命の数?!
『絵ときゾウの時間とネズミの時間』は、動物学の視点から、動物の寿命について面白くわかりやすく解き明かしている絵本です。
小学校高学年になると、平面、立体、グラフ、と算数も複雑になっていきます。なんでこんな面倒くさい勉強しなきゃいけないの!なんて文句が出てくる時期。
しかし、この本を読むと、動物の一生についての知識はもちろん、勉強は人生の発見を助けてくれるんだ!算数は人生の謎を解き明かす鍵となるんだ!と勉強することの面白さが伝わってきて、感動すら覚えます。
- 著者
- 本川 達雄
- 出版日
- 1994-04-15
導入はガリバーを例えて表面積と体積についての考察です。
12倍大きいガリバーに与える食事は小人何人分か、小人の王様は家来に計算させます。12倍だから、12倍?体重で考えれば、体積だから12x12x12=1728人分?いやいや、皮膚つまり表面積で考えて12x12=144人分?
さて実際に食べたのは185人分。
表面積に近いけど、ちょっとちがう……。
というところから、実際の動物の体重と食べる量を調べてグラフにすると、体が大きいと食べる量は一定の割合で増えるけど、増えた体重ほどは増えない。では体重あたりの食べる量を調べると、体が大きくなるほど、食べる割合は小さくなる。
つまり、ネズミは自分の体重と同じ量の餌を4日で食べきりますが、牛は自分と同じ量の餌を食べきるには一ヶ月かかる、という。なぜか?体が大きいと表面積の割合が少ないので、皮膚から逃げるエネルギーが少ない。よってそれを補う餌も少なくなる、というわけ。
へー!
そして著者は次に、動物のサイズと呼吸の数を調べてグラフに。小さい生き物ほど呼吸は早い。大きい生き物は呼吸がゆっくり。さらに心臓の鼓動も調べると、やはり小さいものは早く大きいものはゆっくり。
ゾウは1分に30回、人間は1分に60回、ネズミは1分に600回!
そしてこの呼吸と心臓の鼓動を比較すると、なんと、どの生き物も呼吸1回につき心臓を4回打っているとのこと!そして、寿命と比較すると、どの動物も心臓を15億回打ったら寿命を迎える計算になるのだそうです!
へー!
ゾウは70年、ネズミは2年。ゾウはうらやましい?ネズミは可哀想?
心臓が1回打つ時間を基準にすれば、みんな同じ濃さの人生を平等に送っていることになる?!
動物って奥深い。人生って奥深い。学問って奥深い。
大人だってうーむと唸らせられ、ふーむ、と考えさせられる絵本。是非読み聞かせるというより、共に学ぶ、あるいは、発想豊かな子どもから教えてもらう、という気持ちで一緒に読んでみてほしいイチオシのオススメ本です!