福井晴敏と聞くと、重たいテーマの作品が多いとイメージする人も多いのではないでしょうか。しかし、自衛隊や戦争などがテーマでありながらもエンタテインメントとして楽しむことのできる作品ばかりです。今回は、その中から6作品紹介します。

テレビアニメ『機動戦士ガンダム』をはじめとする宇宙世紀を舞台にする物語です。『機動戦士ガンダム』から続く地球連邦とジオンの抗争の総括的作品でもあります。そのため、初期のガンダムファンにとっては、胸の熱くなる作品ではないでしょうか。
- 著者
- 福井 晴敏
- 出版日
- 2010-02-01
序盤で登場人物たちの背景を入念に描いているので、物語が進むににつれ、読者に登場人物たちの想いが迫ってきます。正しいことだと言い切れないにも関わらず、その人物がなぜそのような行動をとったのか。読者の胸に迫ってくる想いは、丹念に人物像を掘り下げたからこそではないでしょうか。
- 著者
- 福井 晴敏
- 出版日
- 2002-07-16
浅倉が特殊兵器回収のために集めた面々は、胸のうちに何かを秘めた人物たちばかり。それぞれが抱える闇も描き出すことで、強烈な印象を与えます。迫力のある戦闘描写にも引き込まれると同時に、それぞれの葛藤にも目を移すとよりリアルに作品を感じることができるのではないでしょうか。
- 著者
- 福井 晴敏
- 出版日
- 2005-01-14
姿勢に紛れ任務をこなす登場人物たちは、年齢も性別もバラバラです。そして、彼らは普通に暮らす人々と同じように仕事や家庭などに何らかの問題を抱えています。しかし、政局や国際情勢などに翻弄されながらも己の信念を貫こうと奮闘する人物たちでもあります。
- 著者
- 福井 晴敏
- 出版日
- 2007-04-13
コンピュータウイルスを活用した偽融資ファイル、ロシアのヘッジファンド運用会社を活用した資金の引き出しといった大きな展開に読み手をいつの間にか引き込まれます。日常生活からは考えもつかない大それた展開は、さすが詐欺師の面目躍如といったところです。それでも小説の展開としてしっかりと繋がりが保たれているのは、Mの「人類資金」活用の熱い構想に、相手が真に腹落ちする展開となっているから。実際、一つのトピックスの展開には詳細な背景説明と福井晴敏の想いが丁寧に記されており、読者も納得感をもって読み進むことができるでしょう。
- 著者
- 福井 晴敏
- 出版日
- 2013-08-09
手に汗を握るアクションシーンが鮮やかに脳裏に浮かびあがります。それ以上に、見逃せないのが人間ドラマです。葵を命がけで守る保の想い。二人を探す桃山がその対中に対峙した防衛庁情報局の涼子の桃山に対する感情の変化。桃山に対して心を閉ざしていたものの、終盤にはコンビプレーをこなすまでに信頼関係を築き上げた桃山と保。それぞれの想いや信念が共鳴し合って変化していく様に胸が熱くなります。
- 著者
- 福井 晴敏
- 出版日
- 2003-08-08
堅い文章がしっかりと作品に反映され、そして、綿密な描写が登場人物をリアルに浮き彫りにしている福井晴敏作品。これを機会に手にとってみませんか。