権威ある文学賞を多数受賞し、日本文学の発展に貢献する偉大な歴史小説家、辻原登。初めて読む方にもおすすめの5作品をご紹介します。

歴史小説や時代物というと難しいイメージを持たれる方も多いかと思いますが、この物語の核として描かれているのはドクトルと元森宮藩主の長男永野少佐の妻による、許されざる「ロマンス」です。辻原登の巧みな筆致により美しく描かれる不倫は読者を釘付けにするでしょう。
- 著者
- 辻原 登
- 出版日
- 2012-08-21
本作は江戸中期の華々しい町人文化を背景にした豪華絢爛な物語ですが、そこに描かれる「恋」の美しさには特別眼を見張るものがあります。田沼意次は金融改革において鴻池家と手を組んでいた巨額の富を持つ海運業者・北風組を障害に感じ、信頼のおける青年武士・青井三保を派遣します。しかし彼はそこで北風家の美しい娘・菊姫と知り合い、たちまち恋に落ちてしまいました。
- 著者
- 辻原 登
- 出版日
- 2009-09-04
作中では彬彦と李杏による逃避行の様子がロマンたっぷりに描かれます。愛し合う2人。そこに民主活動家として指名手配されている李杏の恋人の存在や、死んだと思っていた彬彦の父の壮絶な過去など、様々な要素が複雑に絡み合いながら、ストーリーは進んでいきます。
- 著者
- 辻原 登
- 出版日
- 2007-01-10
表題作「枯葉の中の青い炎」では戦時中を南洋にあるトラック諸島の水曜(トール)島で過ごしたススム・アイザワという男が主人公です。彼の母リサの父はトールの王ル・ファレ・アリィイであり、彼には不思議な力があります。終戦を迎え、日本国籍を持つススムとその父が日本に帰らなくてはならなくなった時、ル・アリィイはススムにあるお呪いを教えます。しかし彼はそれを島の外で使った場合、望みと同じほどの重さの災いがふりかかることをススムに教え、ススムは使わないことを誓います。
- 著者
- 辻原 登
- 出版日
「『小説』とは、街の噂話のことだった」「『もの』に『かた』を与えるために『物語』が生まれた」「西欧人は神を殺すことで近代小説を生み出した」「近代小説は『ドン・キホーテ』によって完成した」「『ボヴァリー夫人』の嫉妬こそ、すべてのドラマの原点である」「人は物語の中で死してこそ、永遠となる」「すべての近代小説は探偵小説である」「日本人はなぜ、『私小説』という独自の文学を生み出したのか?」「『悪魔の詩』の著者はなぜ死刑を宣告されたのか?」「小説こそ、世界を変えられる最高の手段である」
- 著者
- 辻原 登
- 出版日
- 2013-03-19