今や「イヤミス」の旗手として、コアなファンを獲得している秋吉理香子。多くの引き出しを持ち、そして人間の心の闇を克明に描き出す……そんな秋吉理香子のおすすめの5作品をご紹介します。

物語の舞台は、ミッション系女子高の聖母女子高等学院。ある日、全ての女生徒たちの憧れの存在である美少女・白石いつみが校舎から転落して死亡する事件が起こります。自殺か他殺かは不明、そしてその手にはなぜか鈴蘭の花が握られていました。疑いの目を向けられた文学サークルのメンバーたちは、朗読会で犯人を告発すべく動き出します。
- 著者
- 秋吉 理香子
- 出版日
- 2013-06-19
『聖母』の物語は、異なる3つの視点から展開します。主人公の保奈美、文武両道の高校2年生・田中真琴、そして警視庁捜査一課の刑事である坂口と谷崎。実はここにちょっとした仕掛けが隠されているのですが、そこは是非実際に読んで体感して欲しいポイントです。簡潔な文章で読みやすいため、あっという間にラストに至ることができるはず。
- 著者
- 秋吉 理香子
- 出版日
- 2015-09-16
自殺の名所といわれる山奥へ入った瑠璃。そこで首をつって死のうと考えるのですが、突然裕章という名の男性の幽霊に自殺を引き留められます。瑠璃の事情を知った裕章は、1週間以内に継母による犯行の証拠を見つけようと瑠璃に提案。証拠が見つからなければ自殺すればいい。今日から6日後、瑠璃の「自殺予定日」が決定したのです。
- 著者
- 秋吉 理香子
- 出版日
- 2016-04-28
5年前に殺したはずの女性から届く、パーティーの招待状。その不気味な導入部にまず惹かれてしまいます。和樹らが殺した高規範子は、間違ったことや法を犯すことは絶対に許さない、まさに「絶対正義」の女性でした。共犯者たちは、痴漢から助けてもらったり、働かない夫を説得してもらったりと、みな範子に助けられた経験があり、彼女に感謝していました。そもそも、なぜ4人は範子を殺害したのでしょうか?
- 著者
- 秋吉 理香子
- 出版日
- 2016-11-10
大手広告代理店のプロデューサー・俊亜貴と交際を始める深雪でしたが、なかなか結婚に至ることができずに悩んでいました。業を煮やした深雪は、ついに俊亜貴を実家へ連れて行くことに。しかし、東京生まれでお坊ちゃん育ちの俊亜貴は田舎の風習に気疲れし、さらに結婚をためらうことになってしまいます。そしてある朝、俊亜貴がいなくなってしまい……。
- 著者
- 秋吉 理香子
- 出版日
- 2017-01-26
後味の悪い小説というのは、嫌だけどなぜか読みたくなるものです。秋吉理香子の作品を入口にして、イヤミスの世界へぜひ行ってみてください。