定義は人それぞれ。だけどその違いを楽しむことが大事
- 著者
- 葉 祥明
- 出版日
- 2001-12-01
ジェイク・シリーズは葉祥明の作品の中でも随一の人気を誇っています。今回はその中でも優しさにあふれた作品をご紹介します。
主人公のジェイクは、友人たちに“しあわせ”について尋ねます。「君のしあわせってなあに?」「君のしあわせはどんな時に感じるの?」友人たちの答えは様々です。彼らの答えに思わず微笑んでしまうでしょう。
友人たちの答えはとても身近なものばかりでした。好きなことをするのが幸せだったり、自分らしく過ごすことが幸せだったり……。幸せというのは人それぞれですが、身近にあって普段なかなか有難さに気づかないものも、大切にしたいと思わせてくれるでしょう。
ジェイク達は“しあわせ”をしっかりと感じています。そしてそれを欲張らず、その時その時で一生懸命感じることを楽しんでいるのです。誰もが高望みしてしまう“しあわせ”というのは欲張らず、高望みせず、あるものをそのまま受け入れ楽しむことだと教えてくれるでしょう。少しだけ疲れたとき、または“しあわせ”を感じたいときにおすすめの作品です。
愛する者の死は確かに悲しい。けれどきっと託されたものがあるはずです
- 著者
- 葉 祥明
- 出版日
『ひかりの世界』は天国へと旅立った幼い命からのメッセージをつづった作品です。メッセージ性の高い絵本としても、人生の指針本としても読むことできます。
病気だったのか、幼い命は天国へと旅立ちました。その命は天国から両親に様々なことを語りかけます。天国についたら病気が治ったこと、両親が悲しんでいてそのことがとても心配なこと、お別れが早かったこと、でもそのお別れを後悔していないこと……。伝えたいことはたくさんあるのに、直接言うことはかなわないのです。
この幼い命は両親に伝えたいことがたくさんあったのでしょう。とても懸命に両親やその家族に訴えかけています。自分を大切にしてくれたことも、両親の愛を感じられた時間があったこともとても幸せだと伝えているのです。その必死さに、わが子の姿を思い浮かべる読者も多いでしょう。
親子の関係というのは両親から一方的に注ぐ愛情だけではないのです。子どもは、両親から注いでもらった愛と幸せをより多くの人に分け与える使命を与えられています。愛情と使命を再確認するためにも、新しい命を授かった大人たちに読んでほしい一冊です。
迷っていたっていいんだ。葉祥明が癒しの言葉をお届け
- 著者
- 葉 祥明
- 出版日
- 2004-02-01
ヒーリング・キャットとは、誰しも心の中に飼っているもう一人の自分。彼の言葉は読者を前向きにしてくれるものばかりなのです。
表紙の三日月に猫が座っているイラストが幻想的な印象を醸し出しています。ファンタジーな作品かと思いきや、内容は優しく、しっとりと癒しのメッセージをくれるスピリチュアルな内容です。
表紙の猫は読者の心の中のもう一人の自分を表しています。猫は読者に様々なことを語りかけてきます。読者はその言葉に少しずつ考えを示していくでしょう。それは同時に、自分を見つめなおすことにもなっているのです。
繊細なタッチで描かれたイラストで心が休まり、ほぐれるような言葉たちで癒しを与えてくれるこの作品は大人にこそ読んでほしい絵本といえます。自分を見つめなおすことの大切さ、そして自分を守ってくれるものは多いのだと気付かせてくれるでしょう。