2013年にノーベル文学賞を受賞したアリス・マンローが描く作品の特徴は、人間の持つ残酷さや愛おしさ等の複雑さを明快な散文の中に綴っていく点です。今回はそんなショートストーリーの名手が描いた趣の異なる5作品を厳選して概要と共にお伝えします。

自分の親や子供、親戚などを大切に思える人は素晴らしいと誰もが思うでしょう。ですが現実には、全ての人がそう出来るとは限りません。本作冒頭の「チャドゥリーとフレミング」の主人公も、そんな心の葛藤に直面しています。
- 著者
- ["アリス マンロー", "Alice Munro", "横山 和子"]
- 出版日
本作は物語の終わり方が何よりも絶妙。ストーリーのその先をもっと知りたい、もっと欲しいと思わせる程に、無駄な部分が全くありません。
- 著者
- アリス・マンロー
- 出版日
- 2006-03-29
マンローの短編には、ごく普通の人々がごく普通の生活を送る中で、誰もが抱く狡さや悲しさ、愛おしさが淡々と書かれています。それ故に、日本の読者でも共感し、共鳴できる部分が数多くあります。
- 著者
- アリス マンロー
- 出版日
- 2007-03-30
本作が他の作品と大きく異なる点は、何よりも人間の持つ残酷さと人生に起こる突発的な悲劇を多く描いている点です。
- 著者
- アリス マンロー
- 出版日
本作の核でもあるジュリエットを巡る物語では、マンローが持つ非凡な短編小説への才能を感じることができるしょう。短編小説の名手は、わずか100ページ程度で一人の女性の生涯を描きます。
- 著者
- アリス マンロー
- 出版日
- 2016-10-31
私たちが日常生活で感じる言葉にできない感情を、アリス・マンローは物語というツールを使って明確に表現してくれます。
また短編作品ゆえの無駄のないストーリー展開と、短編とは思えない濃厚さを兼ね備えた真に稀有な天才です。これまで短編を避けてきた方にこそ読んで頂きたい名著です。