みなさんは最相葉月を知っていますか?彼女の文章は儚げなのに芯のある独特な世界観を漂わせています。今回はそんな彼女の魅力ある文章をたっぷり堪能できるおすすめ本5冊を集めました。

まず特筆すべきなのが本書の検証データの徹底性。絶対音感の独特な世界観の解明のために音楽家だけでなく神経科学の専門家や脳科学の専門家にも取材やアンケートを繰り返して、その膨大な回答やエピソードを説得力と共に集約しています。音楽を深く追求している人以外はあまり馴染みのない絶対音感を音楽と科学の双方から徹底アプローチしているので、本書が400ページ以上ある大作なのも納得です。
- 著者
- 最相 葉月
- 出版日
- 2006-04-25
最初の動詞「生む・生まれる」は体外受精・妊娠中に胎児の障害の有無を検査する出生前診断について書かれたもの。最相葉月の実体験を交えながら、専門家や知人にインタビューした内容や、リサーチの結果をまとめています。出生前診断について述べられている部分では胎児の障害が分かって生むか生まないかの選択を迫られる女性について「選択などするつもりのなかった妊婦が選択を迫られる。技術はなんと横暴なのだろうか。」といった、ふと胸をつくこんな言葉も綴られています。
- 著者
- 最相 葉月
- 出版日
- 2015-01-16
『ココニイルコト』の原作となったのは『わが心の町 大阪君のこと』という作品。1200文字程度の短いエッセイがゆるやかな雰囲気が漂う大阪弁で書かれています。最相葉月特有のどこか切なくさりげない温もりのある文章の雰囲気が、映像化されると更に違った魅力を帯びているのを感じることが出来るでしょう。
- 著者
- 最相 葉月
- 出版日
「科学」をテーマにどんどん話が広がっていく様子を楽しめるのが本書の魅力。科学技術について、未来という言葉の定義について、科学の発展を支える人々の信念について、二人の思考の連鎖反応はとどまるところを知りません。二人とも科学について語っても語っても語りきれない知識と興奮を溜め込んでいて、それを外の世界へアウトプットするよろこびを楽しんでいるかのようなのです。
- 著者
- ["最相 葉月", "瀬名 秀明"]
- 出版日
- 2010-02-22
本書は最相葉月がカウンセリングを受ける場面から始まります。カウンセリングを行ったのは中井久夫。もともと海外で行われていた描画治療に枠を縁取りするという「枠付け法」を考案した医師で、1960年代から治療に絵画を取り入れてきました。そんな医師を目の前にして最相葉月はどんな心の闇を絵に託すのか——実際に描いた絵の数々と比べながらその時の緊張感を読者も体感する事が出来ます。
- 著者
- 最相 葉月
- 出版日
- 2014-01-31
今回は最相葉月の世界観が思い切り楽しめる5冊をご紹介しました。お読みいただき、ありがとうございます。