数々の名作を世に送り出している巨匠、筒井康隆。その類い稀なる創造力と、絶妙なブラックユーモアで、いつも読者を楽しませてくれています。ここでは、そんな筒井康隆の魅力溢れる、おすすめの10作品をご紹介していきましょう。

人の心を読むテレパシー能力を持った火田七瀬は、両親に先立たれ天涯孤独の身です。自身の能力が、人に知られることを恐れた彼女は、高校を卒業後、住み込みのお手伝いとして働き始め、様々な家を転々とする生活を送るようになりました。
- 著者
- 筒井 康隆
- 出版日
- 1975-03-03
舞台となるのは、文明が退化し荒廃した世界。かつて他の星から来た人類は、この世界で文明を維持させることができませんでした。科学は衰退し、今では宇宙船の残骸などが、遺跡として残るのみとなっています。主人公のラゴスは、ある目的を果たすため、その遺跡がある南へと向かう旅に出るのでした。
- 著者
- 筒井 康隆
- 出版日
- 1994-03-01
第1章の主人公は、宇宙船団となり航海を続ける文房具たちです。船長の赤鉛筆、副船長のメモ用紙、コンパスに輪ゴムにホチキスなど、船には多種多様な文房具たちが乗っています。行き先や目的も知らされず、いつ終わるかもわからない長い長い航海が原因で、彼らは皆気が狂い常軌を逸していました。
- 著者
- 筒井 康隆
- 出版日
- 1992-08-28
主人公であり作家の佐治勝夫は、「現実は虚構」だと考え、自らが虚構の存在となり、「『音』をひとつずつ消していく」という、実験的な小説の執筆を試みます。世界からは既に「あ」が消えており、故に「愛」もなければ「朝」もなく、「ありがとう」も存在しません。続いて世界からは「ぱ」が消え、美味しい「パン」もなくなってしまいました。
- 著者
- 筒井 康隆
- 出版日
- 1995-04-18
「小説は誰にでも書ける」と言う筒井。文章の上手い下手にかかわらず、ちょっとした助言だけで傑作になってしまうことも多いのだそうです。このエッセイでは、「凄味」「色気」「揺蕩(ようとう)」「破綻」など、小説を構成する様々な観点から、自身の経験に基づいた持論や、アドバイスが展開されていきます。
- 著者
- 筒井 康隆
- 出版日
- 2014-02-26
主人公の唯野仁は、早治大学の英文学部で教授を務めています。彼の周りには、教授への昇進や講師の座を狙う幼稚な大学人ばかり。友人の牧口は、1年のフランス留学の費用を、教授就任のための資金に充てようと考え、2ヶ月で日本に戻ってきてしまい、隠れるように暮らしています。
- 著者
- 筒井 康隆
- 出版日
- 2000-01-14
主人公、芳山和子は、ごく普通の中学3年生。ある日、同級生の深町一夫や浅倉吾朗とともに、理科室の掃除をしていると、実験室から物音が聞こえてきました。男子たちはトイレへ行ってしまい、理科室にいるのは和子1人です。
- 著者
- 筒井 康隆
- 出版日
- 2006-05-25
主人公の千葉敦子は、ノーベル賞候補にも挙げられるほどの優秀なサイコセラピスト。同僚の時田とともに、夢を映像化できる装置「PT機器」を発明しました。ですが研究所内では、そんな2人の活躍を快く思っていない職員もいるようです。
- 著者
- 筒井 康隆
- 出版日
- 2002-10-30
「最後の喫煙者」の主人公は人気小説家です。世間では禁煙運動が盛んになっていましたが、家に篭りっきりで執筆を続ける「おれ」は、相変わらずのヘビースモーカーでした。
- 著者
- 筒井 康隆
- 出版日
- 2002-10-30
表題作の「笑うな」では、友人が発明したタイム・マシンを使い、「おれ」と友人2人が、その直前に起こった出来事へと戻ります。「いいか、笑うなよ」と言われてしまっては、余計に笑いたくなるのが人間というものですね。
- 著者
- 筒井 康隆
- 出版日
- 1980-10-28
筒井康隆のおすすめ作品をご紹介しました。筒井ワールドに引き込まれる良作ばかりですから、興味のある方はぜひ1度読んでみてくださいね。