大きな食べ物たちが大活躍、掛け合いの楽しい絵本
『とてもおおきなさんまのひらき』は買い物が大好きな「またやさん」が主人公の絵本です。
ある日市場で大きなサンマの開きを見つけて買って帰ったまたやさん。しかし食べようとしたらなんと暴れだしてしまいました。「もう買わん」とまたやさんは心に誓いますが、そこは買い物大好きまたやさん。懲りずにまた大きな物を買ってしまいます。すると、スルメやたい焼きといった大きな食べ物たちが暴れまわるのです。
またやさんと食べ物達の掛け合いに大笑いすること間違いなしです。
- 著者
- 岡田 よしたか
- 出版日
- 2013-11-16
表紙に描かれる大きなサンマのひらきが、まず目を引くこの絵本。サンマのひらき目線のお話かと思いきや、人間である「またやさん」目線で繰り広げられる物語です。しかしそこは、岡田よしたか。大きな食べ物達が暴れまわる場面では、大人も子どもも思わず笑ってしまうでしょう。
またやさんの台詞も面白く、「かわん」と決めてもまた買ってしまう辺りでは、「あるある」とつい頷いてしまいます。大人も楽しめる1冊です。
「ぼく」ってなんだろう?自分探しを続ける「ぼく」の正体とは
『ぼくっていったいなんやねん』は、銀色で細長くて先が2つに分かれている「ぼく」が自分探しをするお話です。
ずっと使われていなかった「ぼく」は自分が一体何者なのかが分かりません。食べる時に使われていた様な気はするのですが、思い出せないのです。
そんな「ぼく」の元に耳かきや釘抜き、ついにはかぶと虫やはさみ虫までもが、「きみはぼくと同じだよ」と言いに来ます。けれどもやっぱり違う。色々な食べ物にも挑戦しましたがすくうことができないのです。
ぼくは一体何なのだろう。悩み続けた「ぼく」が知った答えとは……。
- 著者
- 岡田 よしたか
- 出版日
きっと絵を見ても「ぼく」が何に使う物なのか分からない子どもが多いと思います。子ども達も「ぼく」と一緒に何に使う物なのかを考えながら楽しめる絵本です。
また、「ぼくって何のためにいるの」「自分って一体何なんだろう」と子ども心に考える時ってありますよね。そんな子どもの気持ちを「ぼく」は代弁してくれます。「自分探し」という壮大なテーマをもったこの絵本。ぜひ親子で楽しんでもらいたい1冊です。
岡田よしたかの食べ物絵本の原点。たくさんの食べ物が登場する創作童話
『とっきゅうおべんとう号』は、2009年に発行された絵本。この作品が岡田よしたかの食べ物絵本の原点となりました。
物語は全部で127ページあり、絵本としては長編で「全日本おべんとうマラソン」「ねこ 大災難」「特急おべんとう号」の三部作となっていますが、全てのお話がつながっています。
初めの「全日本おべんとうマラソン」はお弁当のおかずやご飯たちがマラソン大会を始めるところから始まります。途中で、お弁当の具とは思えないものが乱入したり、猫に襲われたり、雨が降ったり……。無事にゴールできるのか、ハラハラしながら楽しめる物語です。
次は「ねこ 大災難」。このお話は「全日本おべんとうマラソン」で襲ってきた猫が主役のお話です。猫が魚を食べようとするのは動物としての本能。しかし、この本能がとんでもない災難を引き起こされるのです。猫が災難に見舞われながらも大奮闘する話がユーモラスに描かれています。
最後は「特急おべんとう号」。マラソン大会で頑張ったご褒美に、お弁当のおかずやご飯がバスに乗って遠足に出かける場面から物語が始まります。けんかをしながらもたくさん遊んで、帰りのバスで家路についたおべんとう達。ラストでおべんとう達が見せてくれる姿とは……。
- 著者
- 岡田 よしたか
- 出版日
- 2009-03-01
ひとつひとつのお話が連動している、童話集となっているので、一作品ずつ読んでもまとめて読んでも楽しめる物語となっています。
これでもかというほどに沢山のリアルな食べ物達が登場し見ているだけでワクワク、そして食べ物達と猫の大奮闘のドキドキしながら読むことができるはずです。
絵本としては長い物語ですが、テンポよく読み進めることができますので、年中さんくらいの年齢から小学生まで幅広く楽しむことがでしょう。もちろん大人が読んでも楽しいですよ。