歌うように読める、台詞の言い回しを楽しめる絵本
『おしくらまんじゅう』は、必ず台詞の前に音符の記号が描かれている、歌うように読める絵本です。絵本に登場する2つの「まんじゅう」が「そーれ おしくらまんじゅう」と歌う台詞から始まり、「おしくらこんにゃく」「おしくらなっとう」と続きます。すると歌に登場した物がまんじゅう達の間にはさまれて、それぞれの特徴を発揮しながら楽しませてくれるのです。
そして最後に登場するのは「ゆうれい」。子どもにとっては少し怖いゆうれいの登場に、子ども達もヒヤヒヤすることでしょう。更に、なんとまんじゅうが食べられてしまうのです。主人公が食べられるという意外な結末ですが、最後にしっかりとその後の2つのまんじゅうがどうなったのかも描かれています。
- 著者
- かがくい ひろし
- 出版日
繰り返しの楽しい絵本で、子どもも一緒に歌いながら言葉の持つ面白さを感じることができます。こんにゃくの部分を読むときは身体を揺らす、ゆうれいの部分では幽霊の真似をするなど、身体を使って真似ながら楽しむことも楽しみの1つとなりますね。
ラストの意外性も面白く、ユーモアのある終わり方に大人も思わず子どもと一緒に笑ってしまうでしょう。
大好きな物を前にどれだけ我慢できるでしょうか、登場するキャラクターの掛け合いが楽しい1冊
『がまんのけーき』は、大好きなケーキを目の前にしながら、一生懸命に我慢をする鯉のこいたろうくんと亀のかめぞうくんの様子がコミカルに描かれた絵本です。
2人の前には、大好きなケーキ。でも大好きなけろこさんと一緒に食べるために、2人は必死の思いでケーキを食べることを我慢します。
2人は誘惑に打ち勝ち、けろこさんと一緒にケーキを食べることができるのでしょうか。
- 著者
- かがくい ひろし
- 出版日
子ども達も大好きなケーキ。そのケーキを目の前にして食べずに我慢するなんて、なんて辛いことなんでしょう。
こいたろうくんとかめぞうくんの様子を自分に重ね合わせて、ハラハラしながら、そして2人の掛け合いの面白さに声を出して笑える1冊です。
辛い思いをしながらも、我慢したことは報われて最後に皆でケーキを食べられたことで、優しい気持ちになります。面白さの中にも、我慢することの大切さも教えてくれるはずです。
幻の作品、かがくいひろしの原点となった作品
『うめじいのたんじょうび』は、かがくいひろしが他界してから6年、デビューから10年経った2016年に発表された絵本です。
デビュー作「おもちのきもち」よりも前に描かれ「講談社新人賞佳作」を受賞したこの作品は、未刊行となっていましたが、2016年ついに出版されました。
この絵本の主人公は梅干しのうめじい。今日は、うめじいの誕生日です。浅漬けや、らっきょう、たくあんなど沢山の漬物達がうめじいの誕生日をお祝いしようと集まります。うめじいは一体何歳なのだろう?みんなの興味はうめじいの年齢です。でも、うめじいは忘れてしまった様子。みんなは気持ちを切り替えてうめじいの誕生会の準備をすることになり……。
最後には、みんなで記念写真。登場するキャラクターの笑顔が気持ちを暖かくしてくれます。
- 著者
- かがくい ひろし
- 出版日
- 2016-01-21
子ども達の大好きな誕生日。そして、いくつになっても誕生日は嬉しいものです。
うめじいは、何歳になったか自分でも忘れてしまうくらいのおじいちゃんですが、周りのみんなにお祝いをしてもらって、プレゼントの旅行にも行きとても素敵な誕生日となります。
ひとつひとつのキャラクターが、うめじいの為に張り切って誕生日の準備をする優しい気持ちに溢れていて、読んでいてほっこりとした気持ちになる絵本です。
うめじいがうめ言葉を話すなど、キャラクターによって台詞の言い回しや、語尾が違うのでゆっくりと読むことでより台詞の面白さも感じられますよ。
おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に読んでみるのも良いですね。