フランス文学を学ぶ人なら、必ず出会うことになる作家・バルザック。社会を鋭く観察する洞察力、人間の心理を巧みに描く彼の作品は、世界中で読まれ続けています。フランス文学を代表する作家・バルザックのおすすめ作品を5冊紹介致します。

バルザックの作風としてよく言われるのは、写実主義。彼は、なるべく現実をその通りあるがままに、芸術作品に再現しようとする考え方をしていました。『ゴリオ爺さん』は、その写実主義が結実した作品として、高く評価され、彼の代表作とされてきました。
- 著者
- バルザック
- 出版日
- 1972-05-02
1836年に完成されたこの作品には、谷の風景描写が長く続いている箇所があります。夫人と青年との恋という魅力的な題材だけに、ストーリーが気になって読み飛ばしてしまいたくなるかもしれませんが、この描写こそじっくり味わってもらいたいところです。
- 著者
- バルザック
- 出版日
- 1973-02-01
上で紹介した役人の定義に、「現代のサラリーマンや公務員などにも同じことが言えるのでは……」と思った方はいらっしゃるのではないでしょうか。フランスを代表する文豪・バルザックが19世紀前半のフランスの役人を、面白おかしく描いた作品ですが、現代の労働者が飲み屋さんでこぼしてしまうような仕事の愚痴と似たような内容もあり、思わずクスリと笑みがこぼれます。
- 著者
- バルザック
- 出版日
- 2013-11-12
「芸術とは一体何なのだろう?」と、表題作の「知られざる傑作」はまさにその疑問を形にした作品です。芸術論そのものが主人公であり、作中では芸術と真っ向に向かい合っています。短い作品ながら、時間をかけて読み込みたくなるような、バルザックの芸術への情熱が表われた作品です。
- 著者
- バルザック
- 出版日
「グランド・ブルテーシュ奇譚」は、隠れていた真相が大変恐ろしく、思わずぞっとしてしまう話です。伯爵夫人の夫の最後のセリフはとても衝撃的で、この怖い物語を忘れられなくなるような強烈な印象を読者に与えます。恐怖小説などで有名なエドガー・アラン・ポーの短編作品と比較して読んでみるのも面白いかもしれません。
- 著者
- オノレ・ド バルザック
- 出版日
- 2009-09-08
バルザックはフランス文学を代表する作家ですが、作品に堅苦しさがなく、どれも気楽に読めるものばかりです。短編作品が多く、どの作品も異なる面白さがあるので、飽きることなくさくさくと読めると思います。ぜひ手に取ってみてくださいね!