デビュー作品がベストセラーとなった楡周平。経済小説の執筆も多く、そのイメージが強い人もいるのではないでしょうか。しかし、経済小説以外にも魅力的な作品を執筆しています。経済小説もそうでない作品も含めてベスト5をご紹介します。

全6作で構成される「朝倉恭介VS川瀬雅彦」シリーズ第1弾。朝倉恭介の背景を中心に描かれています。しかし、朝倉の内面が描かれる場面は少なく、淡々と物語は進行します。コカインの流通経路に関するトリックをメインに描かれる様に、朝倉の知性の一端を感じ取れるのではないでしょうか。
- 著者
- 楡 周平
- 出版日
- 2008-10-25
硬派な印象の作品が多い中、コミカルな今作品。コン・ゲームつまり信用詐欺をテーマにした作品ですが、濃厚な頭脳戦は展開されませんが、騙して騙されてまだ、騙しという展開には爽快感が漂います。また、『フェイク』というタイトル通り、様々なフェイクが登場することも忘れずに。
- 著者
- 楡 周平
- 出版日
- 2006-08-25
実際に郵政民営化が行われた2000年代が時代背景となっている作品です。当時の世相や技術を反映した内容と、それらを基にした予想的な記述があります。また、モデルとなったと思われる当時の出来事を知っている人にとっては更に面白い作品ではないでしょうか。
- 著者
- 楡 周平
- 出版日
- 2009-10-01
ビジネス小説でありながら、現代の日本が抱える問題に切り込んだ作品です。小説というエンターテインメントでありながら、介護や地方の疲弊という問題に対する山崎が用いる手段は極めてビジネスライクです。そのため、今後の社会において実現しうると感じられます。2008年に刊行された作品でありながら、2017年現在においても考えさせられる作品ではないでしょうか。
- 著者
- 楡 周平
- 出版日
- 2011-07-25
3位『ラストワンマイル』同様に、新たな物流システムとITビジネスへの参入を描いた作品です。しかし、大きな違いがあります。『ラストワンマイル』が窮地に陥るのは運輸会社そのものですが、『再生巨流』では、吉野個人の戦いが描かれている点です。そのため、吉野というキャラクターが深く掘り下げられており、左遷後の吉野自身の変化も感じられる作品になっています。
- 著者
- 楡 周平
- 出版日
- 2007-11-28
実はジャンルに縛られていない楡周平の作品。しかし、そのほとんどに楡自身の体験や考えが大きく反映されていることにより、作品が面白くなっているのではないでしょうか。