永遠の終わり
日本の小説とは、また一味違った魅力のある海外小説。1度ハマれば、その独特の世界観にやみつきになってしまいます。ここでは、あっと驚く華麗などんでん返しが待ち受ける、おすすめの海外小説16作品をご紹介していきましょう。

何といってもこの作品は、文章の美しさに心惹かれてしまいます。物語は主人公の視点で語られていきますが、モントレーの景色、広大な屋敷の様子、鬱々とした不安などが、じんわりと染み渡ってくるように描写され、その世界観にはまり込んでいくのです。レベッカとはどんな女性だったのか、という想像が頭から離れず、主人公同様、レベッカのことで頭がいっぱいになってしまうのではないでしょうか。
- 著者
- ダフネ デュ・モーリア
- 出版日
現代では、カットバック手法を用いたミステリー作品が多数存在し、人気を博しています。しかし当時としては、この手法は画期的なものだったでしょう。ストーリーは今読んでもたいへん面白く、テンポよく進んでいくので飽きることがありません。裁判の行方と、リュウとタリーの愛の物語が、どのように繋がるのかが気になり、先を読まずにはいられない作品になっています。
- 著者
- ビル・S・バリンジャー
- 出版日
- 2010-06-10
物語には様々な人物が登場し、失踪事件の捜査の行方とともに、犯人に捕らえられた2人の少女、グウェンとサディーが、脱出に挑む姿も克明に綴られます。15年前の事件の真犯人は他にいるのか?少女たちの運命は?クリスマスの日が近づく中、読んでいて緊張感を感じずにはいられません。
- 著者
- キャロル オコンネル
- 出版日
事件を捜査していた主人公が、一転、容疑者として裁判にかけられるという内容にどんどん引き込まれ、物語は一気に面白くなっていきます。やはり圧巻なのは、手に汗握る重厚な法定シーン。被告人は有罪か?無罪か?登場人物たちそれぞれの心理描写や駆け引きに、俄然目が離せなくなってしまいます。
- 著者
- スコット トゥロー
- 出版日
- 2012-09-04
数々の名作を残すアイザック・アシモフですが、時間を扱った作品は、唯一本書だけだと言われています。タイムトラベルによって、途方もなく長い時間の中を自由に往き来する設定に、思わず惹きつけられてしまうでしょう。それまで女性との交流がなかった主人公の、燃え上がるような恋心にはハラハラさせられます。それでいて人間らしい感情を取り戻していく様子が、何か大事なものを教えてくれているよう感じられる素敵な作品です。永遠の終わり
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頭脳明晰なレーンの分析力には脱帽するばかりです。加えて、俳優業で培った演技力を活かし、他の人間に変装して調査する場面もあり、スマートな身のこなしについうっとりしてしまいます。実はレーンは両耳が聴こえないのですが、驚異的な読唇術を身につけているため、なんらハンディキャップになっていない、というのもすごいところ。そんな魅力的な主人公レーンが、犯人によって綿密に練られた、驚くべき犯罪計画の真相をクールに暴いていくのです。
- 著者
- エラリー・クイーン
- 出版日
- 2009-01-24
登場人物たちはみな怪しげで、一癖も二癖もある人ばかり。相続人が次々と順番に殺されていくのですが、その展開の速さには本当にびっくりしてしまいます。屋敷を出れば相続権を失うため、逃げ出せないという状況だけではなく、外に出られなくなる、あるとんでもない出来事も発生してしまい、屋敷内は大パニックです。1人また1人と人が死んでいくだけではないのが、この物語のすごいところではないでしょうか。
- 著者
- セオドア ロスコー
- 出版日
レクター博士だけでなく、周りにいる登場人物たちもかなりの悪人揃いです。サディスティックな描写が多々あり、思わず目を背けたくなる場面もあるでしょう。そのあまりの悪魔性ゆえに、「もはや人間ではない」とまで言われるレクター博士ですが、なぜか魅力的に感じる瞬間もありハッとしてしまいます。緊張感が解ける瞬間がなく、物語はスピード感を落とさないまま一気に進んでいくため、とにかく読み出したら止まりません。
- 著者
- トマス ハリス
- 出版日
- 2000-04-12
物語は、田舎町の老医師リューク(私)の手記によって進められます。心中事件ではなく他殺だと主張するリュークの元へ、ヘンリー・メルヴェール卿が登場するのですが、その様子がコミカルでとても面白いのです。足の指を骨折したと、電動車椅子を乗り回し、ドタバタと大暴走。しんみりと憂鬱になりそうな世界観に、少しの明るさを与えてくれています。
- 著者
- カーター・ディクスン
- 出版日
- 2016-02-27
分裂病を患っているルーベックですが、追跡者の仕掛ける罠を巧みに掻い潜っていく様子が、スリルたっぷりに描かれています。登場人物たちそれぞれの視点からストーリーが展開していき、先が気になるところで絶妙に場面が切り替えられるため、読む手が止まりません。様々な人物が見せる不穏な動きに、大いに振り回されることでしょう。
- 著者
- ジェフリー ディーヴァー
- 出版日
アーチャーは元警官で、過去に離婚を経験し、今は独り身の中年の男。不細工なわけでもイケメンなわけでもない一見普通の男。おいおい、なんだか魅力のなさそうな主人公だなぁって思ってしまいそうなんですが……読み進めていく内にあることに気付かされるんです。アーチャーには人間性が感じられないってことに。
- 著者
- ロス・マクドナルド
- 出版日
- 1976-09-01
本編が描くのはその数年後、ある裁判から始まります。被告はなんと主人公ハリー・ボッシュ。ドールメイカーとして射殺された男は無実だったと犯人の妻に訴えられたのです。自らの捜査に確信を抱いていたボッシュでしたが、裁判が行われる中、新たな遺体が発見され、その手口はドールメイカーのものと酷似していました。確信が揺らぐハリー・ボッシュ。果たして真相はいかに?!
- 著者
- マイクル コナリー
- 出版日
それぞれが辿っていた道が交差した時、物語は結末に向かって一直線に加速していきます。その構成は見事としか言いようがありません。複雑で緻密なプロット、散りばめられた伏線、そして人間の心の闇を描かせたら右に出るものはいないのが著者であるジェイムズ・エルロイです。
- 著者
- ジェイムズ エルロイ
- 出版日
まだ幼かったジミーとショーンは抵抗もできず、ただ黙って見ていました。何故なら彼らが警官の格好をしていたからです。大人たちは必死に捜しました。しかし見つけることはできず、数日が経過したある時、ひょっこりと帰ってきたのです。
- 著者
- デニス ルヘイン
- 出版日
- 2003-12-20
この設定こそ、かの有名なジョージ・A・ロメロ監督の「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」の元ネタなんですね。ただ、映画のゾンビと本作の吸血鬼で決定的に違うことが一つあって、それがこのお話のカギになるんです。
- 著者
- リチャード・マシスン
- 出版日
- 2007-11-08
年齢も職業もばらばらの男女10人が、偽の招待状によって、ある孤島へと集められました。最初の夜、10人で晩餐を楽しんでいると、突然人間の声とは思えないような甲高い声が響き渡ります。その声は、10人それぞれの過去の罪を暴露し、ふつりと消えました。そしてその後、1人目の犠牲者が出ることになるのです。
- 著者
- アガサ・クリスティー
- 出版日
- 2010-11-10
どんでん返しが魅力的な、おすすめの海外小説をご紹介しました。どの作品も、一度読み出したら止まらない面白い作品ばかりです。普段あまり海外小説を読まない方も、ぜひ1度挑戦してみてくださいね。