不思議で奇妙でダークな世界、子どもだけでなく大人も魅了される、怖い絵本。物語の巧妙さには、大人でも背筋がゾっとする思いをするかもしれません。怖いもの見たさでつい身を乗り出してしまう、おすすめの怖い絵本を紹介します。

かがみの中の世界が、少しづつ現実世界を侵食する恐怖を感じる『かがみのなか』。絵本に使われている言葉は単調なもので、それがまた恐怖を引き立てます。
- 著者
- 恩田 陸
- 出版日
- 2014-07-21
男の子は古い家の高い天井の窓のそばに、恐ろしい男の顔を見つけます。もうこの設定だけで怖がりな人は逃げ出したくなるかもしれません。
- 著者
- 京極 夏彦
- 出版日
- 2012-01-28
子供には、一度読んだだけではわかりにくいかもしれないこの絵本は、抑えられた記述と、陰影に富んだ挿絵で、読者の想像を呼び起こし、恐怖をかきたてます。音だけの妖怪あずきとぎは、本当にいたのか、それともただの言い伝えなのか。
- 著者
- 京極 夏彦
- 出版日
- 2015-03-02
主人公の女の子が森の中で出会うのは、誰かにのどの部分を破られ綿がはみ出している猫のぬいぐるみとそれにたかる無数の蟻、そして女の子の足に縋りつく不気味な猿のぬいぐるみです。彼らを取り囲む森は闇に包まれていますが、そのタッチはまるで、時間がたって変色した血にまみれたようにも見えます。
- 著者
- 宮部 みゆき
- 出版日
- 2011-10-08
物語の序盤は読み手の不安をあおるような演出がされていますが、恐ろしい出来事は何も起こりません。しかし、いくつかの扉を開けていくと、突然真っ暗闇に入り込みます。その扉がどこか不思議な世界と現実とをつなぐ扉なのかもしれません。
- 著者
- 谷川 俊太郎
- 出版日
- 2006-12-01
宇宙人、怪物、おばけ……どうして人は得体の知れないものに、こうも興味をもってしまうのでしょうか?それは大人だけではありません。小さな子どもだって同じです。むしろ、小さな子どもほど未知のものに興味をもち、純粋にそれを受け止めます。
「怖いけど知りたい。でも、やっぱり怖い」、そんな子どもたちの微妙な心理をくすぐる絵本が、この『ねないこだれだ』です。くすぐると言っても、笑い転げるような内容の絵本とは違いますよ。小さな子どもたちからしてみれば、その後の人生に大きな影響を与えてしまうかもしれないほどの、怖いお話なんです。
この『ねないこ だれだ』は、おばけが夜遅くまで遊んでいる子どもをおばけにして、そして最後はおばけの世界へ連れ去ってしまうという、子どもが読む絵本にしては随分怖い内容になっています。
- 著者
- せな けいこ
- 出版日
- 1969-11-20
闇の中に光る眼や、ふくろう、黒猫、ねずみ、泥棒の演出が、陽の当たる昼間とは全く違う‟夜”の世界へ子どもたちを誘います。
「よなかに あそぶこは おばけに おなり」(『ねないこだれだ』より引用)
こういったシーンもありますが、決して恐怖心をあおった作品ではなく、子どもたちの「こわい、でも知りたい!」という‟好奇心”にスポットライトを当てた作品なのです。現実とは違った世界は子どもたちの好奇心や探求心を養ってくれるでしょう。
物語を読みながら、「早く寝ないと本当におばけがやってくるの?」、「おばけの世界って本当にあるの?」と子どもたちの疑問が次々とわき上がります。親子でおばけのでる世界を存分に楽しみたい絵本です。
好き嫌いの激しい子どもにぜひ一度読ませてあげたい『たべてあげる』。りょうたくんはなにげなく、お皿にのったピーマンを見て「いやだ」と言いました。すると突然小さなりょうたくんが現れて、「たべてあげる」と言うのです。
- 著者
- ふくべ あきひろ
- 出版日
子どもに読ませるのはまだ早い、そんな絵本もありましたね。あまり小さな子どもに読んで聞かせたら、夜一人で眠れなくなってしまうかもしれません。小学校での読み聞かせ会や、友達が集まるお泊り会の夜には、盛り上がって楽しめることでしょう。