NHKの連続人形劇『ひょっこりひょうたん島』は、多くの方がご存知ですよね。その脚本家のうちの1人井上ひさしは、小説家としても数多くの文学賞を受賞しています。滑稽でつい吹き出してしまいそうな井上ひさしの小説を5作、ご紹介します。

道楽若旦那のダメっぷりは誰が見ても明らかなのですが、その愚かさの中に執念深い真剣さがあり、周囲は放っておけなくなります。純真すぎてとんでもない無茶苦茶するから関わらない方がいいんだけど、悪いやつじゃないし、なんか突き放せない、そういう人たまに居ますよね。主人公はその骨頂といえるかもしれません。
- 著者
- 井上 ひさし
- 出版日
- 2009-05-08
ところがこの「吉里吉里国」、独立にはかなり真剣に準備を重ねてきていて、食糧やエネルギーも自給自足できているのです。それだけではなく世界と対等に渡り合うような高度な技術も持っています。日本国にできないことを、この小さな東北の村が出来てしまっているのです。日本国は、鎮圧を図りながらも翻弄されていきます。
- 著者
- 井上 ひさし
- 出版日
- 1985-09-27
井上ひさしは昔から地図好きではあったものの、若い頃はその地味な大事業は「愚直」としか映らず、あまり興味をもてなかったそうです。伊能は50歳で隠居するまでは名家の旦那であり、徒歩による測量を始めたのは56歳。今でいう定年退職後の人生において、歴史に残る大事業を成し遂げました。
- 著者
- 井上 ひさし
- 出版日
- 1992-11-04
現代人からしたら正気を失う程の悲惨さなのですが、不思議と悲壮感や絶望感は強くありません。むしろ明るささえ感じます。それは開き直りとか受け入れるとかいう単純なものではなく、日記で日々言葉を紡ぐことが、主人公自身が狂気に陥らないための手段でであったことを表現したのかもしれません。
- 著者
- 井上 ひさし
- 出版日
- 2002-04-10
自然豊かな田舎の風景、祖母、父や父の会社の人など、登場人物は皆温かく、中学生と小学生の姉弟を優しく見守ってくれています。父は一日ひとつ必ず童話を作って聞かせるという、母との結婚前からの約束を律儀に守ることを、自身の心の拠り所ともしているようです。
- 著者
- 井上 ひさし
- 出版日
日本語を大切にし、難しいことは易しく、悲惨な出来事は滑稽に、馬鹿馬鹿しいことは大真面目に書くという姿勢を貫いた作家だといえます。辛い気持ちを笑い飛ばしたい、というときに手に取ってみてください。「泣くのはいやだ笑っちゃおう」の如く、悲劇を喜劇として笑い転げ、今日を乗り切る元気をもらえることでしょう。