詩集をよく読む人も、今まで読んでこなかった人も、気軽に読める詩集を5冊ご紹介します。タイトルに好奇心が湧いたら、ぜひ手に取ってみてください。

『夜空はいつでも最高密度の青色だ』は、映画化もされるほど人気の作品です。清新な言葉で語られる本作では、「死」へのある種の肯定が見受けられます。読んでいると生きながらにして死んでしまっている感覚に陥るのですが、ここに生と死との境目は、非常に曖昧なものとしてしか存在していません。読んだ後には、「死」に対しての感覚が、ガラッと変わってしまうかもしれません。例えば以下の部分引用では、生と死の循環が描かれています。
- 著者
- 最果 タヒ
- 出版日
- 2016-04-22
『寺山修司少女詩集』は、少女以外の方にもおすすめの作品なのでご安心ください。海、マサーグース、猫、人形、花など、モチーフは多岐にわたり、童話を読んでいるかのような心地よさがあります。そうした簡潔な言葉でありながらも、人間を根底まで掘り下げると出てくる疑問が、次々に浮かび上がってきます。
- 著者
- 寺山 修司
- 出版日
『これが私の優しさです』には、これまでの詩集を横断して、様々な詩が収められています。しっとりした静かな悲しみ、孤独、そこから湧き上がる生の喜び、愛が描かれ、人間の存在の尊さを感じさせてくれます。
- 著者
- 谷川 俊太郎
- 出版日
詩集『すみれの花の砂糖づけ』は、タイトルにもある通り、甘いものがたくさん出てきます。キャラメル、キャンディ、チョコレート、キウイ、メロン、黒砂糖。甘い食べ物がそのまま甘美な世界を作り上げています。そうした中で女性の心が詠まれていきます。
- 著者
- 江國 香織
- 出版日
- 2002-11-28
本作では、かつてそこにあったもの、そして消えていくものへの想いが詠まれています。出会いと別れの中で気付くものが、ここにはあります。喪われていくものがあるからこそ、〈今〉、〈ここ〉の肯定がなされていき、孤独すらもが認められていきます。
- 著者
- 銀色 夏生
- 出版日
いかがでしたでしょうか。読めばきっと心の中に残る、大切にしたい一文があると思います。気軽によめるものばかりですので、ぜひ手に取ってみてください。