イェーツは詩人として活動しながら、ケルト神話や伝承に魅せられ、秘密主義に没頭した作家です。オカルトにまで傾倒した彼が紡ぎ出す詩の世界観はまさに幻想で溢れています。今回はそんな彼の魅力をたっぷり楽しめる書籍を5冊、紹介していきます。

ロマン主義、神秘主義、モダニズムなど幅広いジャンルで詩をを網羅する本作は、『アシーンの放浪』に収められている作品に始まり、晩年の作品までカバー。恋愛を描いていたり、自然に潜む妖精の不思議な力が描かれていたりと、様々なジャンルに挑戦して変化していくスタイルを楽しめることができる詩集です。
- 著者
- イェイツ
- 出版日
- 2009-07-16
伝承を集めたということで、幽霊や妖精といった類の不思議なものが登場します。巧みな語り口によって、はてなんだろうと興味を惹かれることでしょう。そして読者は、現実世界と幻想世界が区別できなくなるような貴重な体験をすることになるのです。
- 著者
- ウィリアム・バトラー イエイツ
- 出版日
イェーツの選び抜かれた言葉によって、紡ぎ出される世界観が美しいです。言葉が世界や空間を作り出しているのです。さらに日本語訳としても美しい言葉が選ばれており、日本語ならではの綺麗な漢字を選び、詩の世界にマッチした語感に近づけようとしていることも本書を楽しめる要素となっています。
- 著者
- W.B. イェイツ
- 出版日
「赤毛のハンラハン物語」ではそのタイトルにもある通り、ハンラハンという登場人物が主人公。物語は彼がある日、魔王の書を手に入れるところから始まっていきます。6話から構成される同作は、幻想文学ファンにはたまらない幕開けですよね。後半からは、ケルト神話独特の自然信仰が生み出す言葉が表現された詩が楽しめます。「赤毛のハンラハン物語」に関連した詩がピックアップされているのもありがたいですね。
- 著者
- W.B. イェイツ
- 出版日
- 2015-03-16
妖精が出てくる物語はファンタジー要素も強く、娯楽としても読みやすい内容になっている点も魅力的です。また現代のファンタジー作品にも登場し、世界中に知れ渡っているバンシーなどの妖精たちも登場する点も、興味を誘います。たとえばファンタジー小説やゲームなどが好きな方にとっては、そこに登場する幻想生物たちの元ネタを詳しく知るのに便利な1冊になることでしょう。
- 著者
- 出版日
イェーツは詩を書きながら、地方に散らばるアイルランドの伝承や民話を集めてまとめ上げました。文学だけでなく、民俗学にまで貢献していたのです。そんな彼のアイルランド文化愛に満ちた書籍はどれも傑作ばかりです。