中原中也は主に昭和期に活躍した夭折の詩人です。激しさと繊細さを兼ね備えた魂の詩は今でも多くの人の心を捉え続けています。中也がどのように人生を送っていたのか、どのような人たちが携わっていたのか、魅力に迫る手がかりになる本を紹介します。

中也の詩の魅力は、自身の内側から沸き起こってくる感情が、激しいまま、かつ、繊細で印象的に表出されている点にあるといえるでしょう。友への想い、家族への想い、そして泰子への想い、そしてそこからあぶり出される孤独が、ひしひしと伝わってきます。
- 著者
- 中原 中也
- 出版日
中也は「孤高」の詩人とされながらも、一方で多くの芸術界隈の人との交遊もありました。大岡もその内の一人で、中也との白熱した論議などは、若き大岡に強い影響を与えました。
- 著者
- 大岡 昇平
- 出版日
- 1989-02-06
掲載されている「名言」の一つに「フーン」というものがあります。この言葉はなんと、恋人長谷川泰子が中也と別れる際に「行くわね、小林(秀雄)のところへ」と告げた際の、中也の返答なのです。一見そっけないこの短い言葉の裏にある心境は、推し量ることが容易ではありません。
- 著者
- 彩図社文芸部
- 出版日
- 2010-11-25
「中原中也」と聞いて、どのような姿を思い浮かべるでしょうか。黒い帽子に黒い服、目がパッチリしてカメラ目線の中也の写真が有名なので、この姿を思い出す人も多いのではないでしょうか。実は中也は他にも色々な表情を見せています。流し目の中也、少しはにかんだ中也、幼少時のあどけない中也……。どの写真でも共通するのは、何かを見据えているその鋭い目力です。
- 著者
- 出版日
広島に生を受けた泰子は、母親の自殺未遂や家族との不和を切り抜けながら、女優を目指していきます。そうした中で出会ったのが中也でした。「思想」が合う二人の同棲生活はしかし、中也の奔放さもあり長く続かず、泰子は小林秀雄の元へと去っていきます。しかしそこで中也と泰子の縁が切れたわけではありません。
- 著者
- ["長谷川 泰子", "田中 淑恵"]
- 出版日
- 2006-03-24
中原中也は孤高の作家として捉えられることが多く、確かにそういった一面があるのは間違いありません。しかし中也について知れば知るほど、自由奔放な言動が多いながらも、熱い魂や繊細な心に人々が惹かれていったことがわかります。今でも数多くの人々の心に強く訴え続ける中也の詩。あなたも一緒に、中也の愛と激情の渦の中へと巻き込まれてみませんか?