難解な作品を書くことで有名なトマス・ピンチョンですが、そのジャンルは幅広いです。SFから歴史に至るまで多くの部門で楽しませてくれます。そんなトマス・ピンチョンの難しいけれどハマること間違いなしのおすすめ作品を紹介します。

本書には多様な作品が選ばれました。アパートで男女が繰り広げる変化も終わりもないパーティーを描いた「エントロピー」、エジプトを舞台にスパイと陰謀を描いた「秘密裏に」、そして子供たちの秘密基地と悪だくみを描いたノスタルジーあふれる「秘密のインテグレーション」に至るまでジャンルは様々です。
- 著者
- トマス ピンチョン
- 出版日
- 2008-07-09
断片的な物語はパズルのピースのように、それ1つでは全体とどのようなつながりがあるのかわかりません。しかし読み進めていくと勝手にパズルのピースが適所に置かれていきます。そして全部読み終わったあと、気づけば全体像が見渡せるようになっているのです。最後には「なるほど、そういうことか」と気持ちの良い体験ができます。
- 著者
- ["トマス・ピンチョン", "三宅 卓雄", "Thomas Pynchon"]
- 出版日
豊富な知識が多く詰め込まれているところが本書の魅力です。科学にオカルトという相反するテーマから、神話や映画などのサブカルチャーに至るまであらゆる知識が詰め込まれています。話の腰を折るような感じで知識の説明に入るので、非常に読み応えのある内容です。
- 著者
- トマス ピンチョン
- 出版日
- 2014-09-30
本書では1960年代のアメリカの光景が詳細に語られています。ケネディ暗殺から月面着陸など、アメリカを象徴するイベントでいっぱいです。まるで歴史をダイジェストで観ているような感慨を覚えます。物語の軸を追うのではなく、流れる情景を感覚的に楽しむ作品です。
- 著者
- トマス ピンチョン
- 出版日
本当に存在するかどうかもわからないトライステロという組織に翻弄される主婦に訪れるエピソードの数々が実に不思議です。組織にまつわる謎の人物が繰り広げる奇妙で難解な話が癖になります。歯切れの良い文章も難解な世界へと入りこみやすい要因になっています。
- 著者
- トマス・ピンチョン
- 出版日
- 2010-04-07
トマス・ピンチョンは難解文学を代表する作家で、嫌厭する人も多いです。しかし読み応えがあるゆえに、読後に達成感があります。文学好きとしてもうひとつ上のステージに行きたい人におすすめの作家です。