働くとは、生きることではないでしょうか。美味しいものを食べたい、綺麗な服が着たい、大きな家に住みたい、いや、そのどれもがいっそのこと質素でもいい……。今回はそんな働くことの意味、意義を探せる仕事小説を職業別にご紹介します。

しかしそんな万年2位の原島に事件が降りかかります。窓際族の八角という社員が社内制度を活用して上司である坂戸をパワハラで訴えたのです。現実世界でも、大きな問題の一つであるパワハラ。そんなパワハラを問題とした会議から、次第に企業の闇が暴かれていきます。そしてその中で原田は、企業の中で生きる意味や生き甲斐、やり甲斐、この先の生きる道を模索し始めるのです。このように本作の魅力は、主人公の成長物語でありながら企業の闇を扱い、企業内部の実情をリアルに描き出している点でしょう。
- 著者
- 池井戸 潤
- 出版日
- 2012-11-02
全体的に優しい雰囲気のある物語で、肩肘を張らずに読めるのが本作の魅力の一つです。ただそのギャップで万引き事件に関しては、深い悲しみを覚えてしまうことでしょう。物語のアクセントの一つと捉えられれば良いと思いますが、全体的に優しい雰囲気の作品なので、特に辛く感じる方はいるかもしれません。しかしそれを乗り越える主人公の強さや優しさは読んでいて心温まるものがあります。嫌なことがあって、今少し心が疲れてるなという方に特におすすめしたい作品です。
- 著者
- 村山 早紀
- 出版日
- 2016-09-21
一見して久美子は、運がないのだなと感想を持ってしまいがちです。しかしこれは運だけの問題ではないのです。正規社員でない派遣ギリの問題に関しては言うに及ばず、親兄弟のいない久美子は天涯孤独の身、保証人も立てられず、住む場所も容易に決めることができません。
- 著者
- 垣谷美雨
- 出版日
- 2016-09-13
ひとえに公務員と言っても、体が資本の自衛隊や消防から、各省庁の事務次官まで様々あり、一概には語れません。しかしやはり一般通念上では、「安定感」が第一に来るように感じます。本作においては、その安定が停滞や腐敗を呼んでしまっているという解釈になるのでしょう。
- 著者
- 荻原 浩
- 出版日
- 2006-12-01
そもそも林業とは何なのか。知っていそうで説明のできないような職業と言えば失礼かもしれませんが、本作においてその林業にメインスポットを当てて語られています。
- 著者
- 三浦 しをん
- 出版日
- 2012-09-07