岐阜県出身の小説家でフランス文学者堀江敏幸。数々の文学賞を受賞した彼の作品は、文章力が高いことで有名です。今回は堀江作品の中から、おすすめ5作品をランキング形式でご紹介します。

ミルクやオムツ替え、寝かしつけという慣れない赤ん坊の世話に、子育て経験のない「私」は当然悪戦苦闘させられます。そんな文字通りの「イクメン」であるこのストーリーには、事件も悪人の類も一切登場せず、一見、その育児の日々を淡々と描いただけの単調かつ平凡な作品だと思うでしょう。
- 著者
- 堀江 敏幸
- 出版日
- 2014-11-20
ある時は、カフェにてビールを片手に古書店で購入した小説がきっかけで動物園に行った際、乙女のようにキリンに見つめられて恥ずかしがったこと。ある時は、小さな石造りの家の写真の隅に映っていた給水塔に実際に辿り着き、世界の果てを見た気がしたこと。これらパリの郊外を舞台にした13の物語は、ひとたび感情移入しながら読めば、自分がパリに来たかのような気持ちになるでしょう。そして何より、パリの郊外という世界へ自分の足で歩き、自分の目で見たその世界の出来事を、自分の文章だけで描き出した堀江の才能に驚かされますよ。
- 著者
- 堀江 敏幸
- 出版日
しかし本作を読むにあたって「彼」に感情移入してみると、勉学や仕事、その他一切のしがらみから解放され、ひとりで気ままに生きられるという心地の良さが感じられます。確かに河岸に止めた船から外に出ることなく暮らし続けるのは寂しく息苦しいものですが、気ままな一人暮らしは誰にとっても魅力を感じるものです。
- 著者
- 堀江 敏幸
- 出版日
- 2008-04-25
これら7編の物語は、どれも「雪沼」という名の架空の田舎町を舞台にしているのが特徴で、ページを開くとその田舎の日常の中で見られる人々のさりげない生活や出来事が、目の前に広がっていきます。さらに田舎町の情景や人物の会話などの動きもどこか自然で、感情移入しながら読んでいくと、まるで自分が今、雪沼を旅しているのではないかという気分にさえなるでしょう。
- 著者
- 堀江 敏幸
- 出版日
- 2007-07-30
本作のテーマには「詩」が挙げられており、上記に挙げたものの他にも数々の詩が登場します。偶然手に入れた1枚の絵葉書の謎めいた詩から興味を持った「私」が、その謎めいた詩を書いた「詩人」の人生を辿る。長い時間をかけて、今はもう会うことのできない「詩人」にまつわる断片を集めていく「私」の旅は、一種の情熱を感じさせてくれます。
- 著者
- 堀江 敏幸
- 出版日
- 2016-01-29
以上、堀江敏幸おすすめ5選、いかがだったでしょうか。興味が湧きましたら、是非ともこの5選から堀江敏幸の世界へと足を踏み入れてみてくださいね。